再エネ・最新技術

「みどりクラウド」に新機能! ハウス環境がアプリで操作可能に

圃場の様子を確認できるモニターと、農作業の記録・ 管理に便利な「JGAP」対応システム「みどりクラウド」。この度、複合環境制御盤「ふくごう君」との連携や、新センサーなどが追加され、さらに"現場で使える農業IT"へと進化した。

複合環境制御盤と連携スタート!
アプリで制御盤操作が可能に

「みどりクラウド」と複合環境制御盤との連携を求めるユーザーの声が、発売元であるセラクに多く寄せられていた。今回、それに応えるカタチで新アプリ「みどりモニタ(制御)」を通じて、「みどりクラウド」が三基計装の複合環境制御盤「ふくごう君」と連携した。

みどりクラウドとは?
農業の見える化と効率化を実現する複合サービス。「みどりモニタ」は”モニタ機能”と”警報機能”が特長。「みどりノート」は農作業と作物の記録をクラウド上で管理し、比較・分析できる。高いコストパフォーマンスと抜群の使いやすさも魅力。
ふくごう君とは?
三基計装が培った30年を越える施設園芸の知識と技術、経験の全てを投入、誰でも簡単に使える複合制御盤。これ一つで窓、カーテン、暖房を一括制御できる。特定農家・ユーザーの要求に応える幅広い設定範囲と圧倒的な低価格が魅力となっている。

これまでハウス内環境をスマホ等で把握できても、操作するためにハウスに行く必要があったが、今後は新アプリを通じて「ふくごう君」を操作することで、ハウス内環境を遠隔地からも変えられる。「みどりクラウド」「ふくごう君」どちらのユーザーにとっても嬉しいニュースのはずだ。

環境制御とアプリ、
それぞれの強みを活かす

「みどりクラウド」に追加された制御盤との連携という「環境制御オプション」(上図)は、どのように生まれたのだろうか?

左から:三基計装株式会社 営業統括部部長 澤田一義氏、三基計装株式会社 アグリシステムグループ参事 木村正行氏、株式会社セラク みどりクラウド事業部博士(理学) 井田明氏、株式会社セラク みどりクラウド事業部 遠藤武宣氏

「発売から約3年が経ち、弊社の 『みどりクラウド』は多くのお客様に使って頂けるようになりました。そして日々アップデートを繰り返すことで、使いやすさは日を追うごとに増していると自負しています。ところが『ハウス内環境を遠隔地でも操作できるようになれば、もっと便利で使いやすくなる』という声を頂くことが増えてきていました。そんなときに神奈川県農業技術センターさんを通じて知り合ったのが、歴史・実績ともに充分な複合環境制御盤『ふくごう君』だったのです。そこからは一気に話が進みました。両社にとって本当に良い話でした」。そう話すのは、「みどりクラウド」の発売元セラクの井田氏。

複合環境制御盤と連携するのは簡単な作業なのだろうか? この質問には、三基計装の木村氏が答えてくれた。

「正直に言ってしまえば、セラクさんの技術に助けられました(笑)。というのも弊社の『ふくごう君』は業界規格に沿った製品ですが、それを直接『みどりクラウド』で読み込める仕組みはセラクさんが整えてくれたのです。もちろん複合環境制御盤そのものとしては、性能・品質・価格を含めた総合力で業界随一と自負していますが、IT方面は専門家にかないません。今回の『みどりクラウド』との連携は、既存の弊社お客様へのフォローとしても朗報ですし、新しいお客様を獲得するうえでも役立ってくれると期待しています」。

なるほど、独自技術を持った両社が協力することで、その強みをお互いに引き立たせているのだ。

稲作農家に向けた水位センサーと
篤農家に嬉しい二つの新センサー

最大の注目は水位センサーの追加。これまで施設園芸用サービスと思われていた「みどりクラウド」だが、水稲栽培において最も重要な水位を把握できるようになるのだから、稲作農家にとっても魅力的なサービスに進化する。

風速風向センサーは、稲作農家と施設園芸農家にとって、あったら嬉しい商品だ。また生育を左右すると今後注目が集まると予想されるパラメーターであるpHを測定するセンサーも新登場。こちらは万一の障害を防ぐためにも追加しておきたいアイテムだ。

延長ケーブルが不要になる
センサーの無線化が可能に!

これまでセンサーケーブルは50m以上は延長できなかったため、センサー設置に若干の制約があった。そこでセンサーの無線化を可能とした。無線センサーなら自由に設置できるうえ、複数の圃場を低コストでモニタリングできる。

複合環境制御盤との連携により
「みどりモニタ」がさらに便利に!

新アプリを追加せずとも「みどりモニタ」を通じて「ふくごう君」の作動状況を確認できるようになる。機器の作動状況をクラウド上に記録してハウス内環境と同時にグラフ表示させる計画もある。実現すれば、機器の作動状況と環境変化を見比べることができる。それと収量を重ね合わせれば、設定ミスによる収量減を劇的に減らせるはずだ。

問い合わせ

株式会社セラク
東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア6F
TEL:03-6851-4831


illustration: Tomoyuki Okamoto  text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.9(2018年秋号)より転載

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