鈴木農相 9月1日記者会見「備蓄米21万トンを9月中に買い戻し、供給量が十分以上に確保されることを確認」
2026.09.01
鈴木農林水産大臣は9月1日の記者会見で、2025年に放出した政府備蓄米21万トンを9月中に買い戻すと表明した。「今年産米の作柄をみると、米の供給量は十分以上に確保されることが確認された」と説明している。
メイン画像:記者会見する鈴木農相(出典 農林水産省)
鈴木農水大臣
記者会見概要
大臣 本日、私からご報告がございます。1点目は、備蓄コメの買い戻しについてです。 昨日公表いたしました令和8年産水稲の8月15日現在における10a当たり収量の平均見込みでは、やや上回るが24都道府県、平均並みが10都府県である一方、やや下回るは3県となりました。6月末の民間在庫243万トンと合わせ、コメの供給量は十分確保されることが確認されたことから、政府備蓄コメの買い戻し手続きを開始いたします。
政府備蓄コメの買い戻しにつきましては、供給不足となる状況を避けつつ、適正水準100万トン程度に向けて計画的に回復を図る観点から、まずは令和7年産の21万トンを対象に手続きを進めます。また、今後順次、例えばですけれど、令和2年産などの備蓄期間が経過している政府備蓄コメを飼料用などに販売をしてまいります。このため、明日食糧部会を開催し、コメの需給および価格安定に関する基本指針の改定をお諮りすることといたします。政府備蓄コメにつきましては、食料安全保障の観点から、引き続き今後の需給状況等を見定めて適正水準に向けて着実に回復を進めてまいります。
―備蓄米について伺わせてください。今回手続きを進めて21万トンをまず買い戻す方針ということなのですが、こちら買い戻す際の手法はどのようにされたいというふうにお考えでいらっしゃいますでしょうか。また、今後この適正水準の回復に向けて、今後計画を進めていかれるということなのですが、今後のスケジュール感、どういった形で買い戻しを進めていきたいか、お考えをお聞かせください。
大臣 まず、今回21万トンの買い戻しについてでありますけれど、基本的には売り渡し後5年以内に買い戻す条件が付けられているものについて、見積もり合わせを行った上で契約をさせていただくことを考えております。また、さらにその後のことにつきましては、まずはこの令和7年産21万トンの買い戻しをしっかり進めた上で、令和2年産の先ほど申し上げた最後に売り渡すべきものも含め、しっかりと備蓄水準を確保した上で、需給状況を見極めながら適切に進めさせていただきたいと考えております。
―昨日発表された作柄ですね。冒頭にあった通り24都道府県で平均やや上回るということですけれど、こちらの改めての受け止めと、大臣としての評価を伺わせてください。
大臣 まず、昨日発表しましたこの作柄なんですけれど、これは一部の地域では7月と8月の日照不足や雨が多かったという影響が若干見られるものの、5月の田植え期以降は総じて日照時間が多く推移したため、全体として良かったと考えております。本年の作柄は近年の中央を上回る見込みであります。作柄については今後の気象の推移などによって若干変動することもあり得るため、今後実施します9月25日現在の実測調査の結果も踏まえて、10月中旬頃には予想収穫量を公表していく予定としています。
―備蓄米の関連で伺います。7月末の食糧部会の際に、大臣から価格に影響がないように留意して検討を進めるように指示が出されたかと思います。今回の作柄を踏まえて、どのようにこの状況が価格に影響を与えないと判断した理由について、改めて伺えますでしょうか。
大臣 今回の作柄を見ますと、コメの供給量は十分以上に確保されることが確認されたと考えております。このため食料安全保障の観点から適正な備蓄水準100万トンへの回復を進めるべく、買い戻しを実施いたします。大事なことは、計画的にこれを行うことによって、マーケット全体に与える影響がないように、そうしたこともよく考えながら適切に進めさせていただきたいということです。
―先ほどもあった買い戻しについてなんですけれど、見積もり合わせという手法での契約ということなのですが、これはいつ頃、まず最初の21万トンの契約を実施する計画なのか教えてください。
大臣 正式には明日の食糧部会にしっかりとお諮りをした上でということになりますけれど、現状でも十分な供給量があるということがしっかり確認をされておりますので、そのプロセスに沿って適切に進めさせていただきます。
―具体的には、いつ頃のスケジュール感になりそうでしょうか。
大臣 9月中にはやらせていただきたいと考えております。
―備蓄米の買い戻しについて、初回21万トンにされた理由について教えてください。
大臣 買い戻しの数量につきましては、まずは急激な需給変動を避けるということとともに、各年産について約20万トンずつ5年分を保有するという、政府備蓄コメの年産構成の基本も踏まえまして、まずは基本的な買い入れ数量に相当する21万トンを対象としたところです。
―見積もり合わせということなんですけれど、買い戻しの価格水準について、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
大臣 この政府備蓄コメの買入れ価格ですけれど、一般的には入札や随時契約に参加する事業者がそれぞれの判断で提示する価格により決定をされます。今回は随時契約で行うということになりますので、見積もり合わせということになりますが、基本的には買入れ予定価格については、会計法令において取引の実例価格や需給の状況などを考慮して適正に定めなければならないと規定をされておりますので、今般の買い戻しにおいても法令に基づき適切に対応してまいります。
コスト指標を考慮すべきではないかというご指摘もあるわけなんですが、基本的にこの買い入れ予定価格というのは、先ほど申し上げた会計法令に基づいて適切に定められるものでありますので、以上でも以下でもありません。
DATA
取材・文:アグリジャーナル編集部
RANKING
MAGAZINE
PRESS







