農業界注目の4社がイベント共催! 無料で使える「会計」の極意を伝授!
2018/11/13
代官山ワークス、オーレンス税務事務所、TrexEdge、freeeという農業界で注目を集めている4社が、共同で農業イベントを開催。無料から使えるアプリなどを活用した、農業の現場で役立つ便利な「会計」の方法を公開した。
実際の生産者も多数登壇
現場で使える情報を公開
11月9日、注目の農業関連企業4社が共同で、「農業 Meetup@五反田 ~わかりやすい農業の販売・流通・事務~」と題したイベントを開催した。
主催したのは、代官山ワークス、オーレンス税務事務所、TrexEdge、freeeの4社で、イベントは東京・五反田のfreee本社で行われた。50名以上の農業関係者が参加し、会場は熱気に包まれた。
多くの参加者が会場に足を運んだ
最初に登壇したのは、TrexEdgeの斎藤 脩平 氏。栽培記録と販売管理が行える農業経営支援アプリ「Agrion」の基本的な使い方を説明した。
TrexEdgeの斎藤 脩平 氏
続いて、そのAgrionの具体的な活用術について、静岡県のお茶農家・かわばた園の佐藤 寛之 氏が、自身の経験をもとに発表。Agrionを導入することで、これまで見えてこなかった問題を発見できたり、その対応策の効果を確認できているという。
また、会計にはクラウド会計ソフトfreeeを活用しており、なるべくクレジットカードや銀行決済を利用して現金決済を減らすことで、手入力の手間を軽減する方法などを紹介した。
かわばた園の佐藤 寛之 氏
農業経営者を主な顧客とする税務事務所、オーレンス総合経営/税理士法人オーレンス税務事務所からは、宮崎 智也 氏と、仲谷 光里 氏が駆け付け、決算書を農業に活かす方法や、農業における軽減税率の概要について解説。消費増税に伴う軽減税率制度のよくある質問を例に挙げて、「消費税10%で仕入れたものを育てて、軽減税率8%で販売する場合、損をするのではないかという質問を受けることがある。消費税は、消費者(購入者)が負担して、販売した事業者(農業経営体)が納付するもの。事業者が販売した農作物の消費税を負担する訳ではないため、損も得もない」などと説明した。
オーレンス税務事務所の仲谷 光里 氏(左)と、宮崎 智也 氏(右)
代官山ワークスの丸山 孝明 氏が進行役となり、Hirayama Rice Farmingの平山 翔太 氏と、阿部梨園の佐川 友彦 氏が壇上に上がって、パネルディスカッションが行われた。販路や、バックオフィスの課題、将来のビジョン、利益率の高い直販比率をアップする方法などについて語った。
代官山ワークスの丸山 孝明 氏
Hirayama Rice Farmingの平山 翔太 氏(左)と、阿部梨園の佐川 友彦 氏(右)
freeeの森 成徳 氏は、クラウド会計ソフトfreeeの概要を紹介。冒頭に説明されたAgrionとの連携や、農業所得の確定申告もfreeeで行えるようになるなど、よりユーザビリティーを向上していることをアピールした。
freeeの森 成徳 氏
最後に、パネルディスカッションに引き続き、佐川氏がマイクを握って、freeeの使い勝手を述べた。経理にfreeeのさまざまな機能をフル活用することで、従来の1/5~1/6に時間を短縮できているという。
阿部梨園の佐川 友彦 氏
イベント終了後は、そのまま同じ会場で、交流会を実施。多くの参加者が名刺交換などを行い、さまざまな情報を共有・交換した。また、イベント内で説明されたアプリのAgrionやfreeeを実際に体験できるコーナーもあり、賑わいを見せていた。
アプリの体験コーナーも盛況だった