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生産者の取組み

「信頼できるコメづくりを」ロット管理徹底を支える乾燥調製システム

コメにもトレーサビリティを求められるときが来ると考え、品質のデータ管理を徹底しているみなみ農園の南さん。クボタのKSAS乾燥調製システムを導入したことで、どのような効果が現れたのだろうか。

「KSAS」前編『<茨城編>コメ農家を支える! 作業効率化・品質管理にもつながる乾燥調製システム』はコチラ!

 

乾燥調製システムを導入し
ロットナンバーで製品を管理


「私たち生産者には、作ったものに対する責任があります。いずれコメにもトレーサビリティが求められるときが来ると考えています」。

そう語るのは、三重県伊賀市にあるみなみ農園代表社員の南さん。同農園では「KSAS乾燥調製システム」によるロット管理を徹底しており、圃場情報から乾燥調製履歴をすべてデータ化して管理することで、信頼できるコメづくりに取り組んでいる。

みなみ農園では、30kg紙袋ごとにロット管理を行っている。仮にクレームがきた場合でも該当のロット番号を検索すれば、いつどこで収穫したものか、色彩選別機の排除率を含めすべて振り返ることができるので、早急な対応が可能となる。当初はクレーム対応が目的だったが、乾燥などの履歴もわかるように記録するようになった。

「どの製造業でもロットナンバーで製品を管理しているのに、農業は全くできていない。農業とはいえ製造業であればデータで管理できて当たり前です」と語る。「ロット管理を導入すれば販売でも差別化できる。ちゃんと選別できているという『お米の成績表』をお客様に提示できたら、購入時の判断材料になると考えています」。

KSAS乾燥調製システムとは?

刈取りから乾燥調製まで、あらゆるお悩みを解決することができるのが「KSAS乾燥調製システム」。乾燥機の遠隔確認、刈取り進捗や運搬状況の把握、刈取・乾燥計画の支援で効率的な乾燥調製を実現してくれる。また、乾燥機・色彩選別機のデータや作業工程記録を活用することで高品質化・高収益化も目指せる

まずは遠隔確認から! 乾燥機簡易モード

乾燥機の遠隔確認だけを簡単に使いたい生産者向け。いつでもどこからでも乾燥機の遠隔確認ができ、乾燥状況は自動で記録される。タブレットやパソコンからは、乾燥状況のグラフ表示が確認可能。トラブルが発生した際には異常メール通知もあるので安心だ。


スマホから乾燥機の運転状態、現在の水分値(進捗状況)、乾燥終了予定時刻がわかる。※利用にはKSAS 営農コースへの加入が必要

 


(左)乾燥中の水分値や温度のグラフ表示。赤矢印は水分値の変化を表している。(右)異常発生時のメール通知

 

使えるのはクボタ製農機だけじゃない!

クボタだけではなく他社メーカーの乾燥機・色彩選別機にも対応! 1台から接続できる。
・対応乾燥機:クボタ、金子農機、サタケ、静岡製機、山本製作所、大島農機
・対応色彩選別機:クボタ、静岡製機

システム導入で手持ちの農機をスマート農機に

KSAS対応乾燥機は、乾燥調製システムと接続することで補助事業対象のスマート農機に大変身! 乾燥機を更新する際にはシステムの導入もあわせて検討するのがオススメ。

 

色選情報を活用して
“見える化”で収益アップ


モニタ画面で色彩選別機の設定値と検出率をリアルタイムに把握することが可能。トラブル時にはメールで通知されるため、他の作業をしているときでも安心だ。

みなみ農園では、色彩選別機の情報からカメムシの被害状況を圃場ごとに確認し、翌年の防除対策を検討している。防除対象を絞ることで薬剤代と手間が節約され収量向上も可能になると考え、ドローンを購入。「予想通り薬剤利用量と散布の手間が削減できて、期待通りの収量向上効果がありました」。

 
色彩選別機に取付けられたKSASポート子機

 
今年追加された「色選マップ」機能では、選別結果を地図上の圃場に重ねて表示することができる。「被害状況を数値で把握し、色選マップで確認しながら振り返りができることは、営農状況の見える化にもつながります」。
KSAS乾燥調製システムから得た情報をお客様に開示することで信頼を獲得しながら、今後も顧客拡大、売り上げ拡大を狙う。 

 

PROFILE

合同会社みなみ農園 代表社員

南友照さん

問い合わせ

株式会社クボタ KSAS乾燥調製システムページ
TEL:0120-527-800 ※平日 9:00~17:00(12:00~13:00を除く)


AGRI JOURNAL vol.21(2021年秋号)より転載

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