サプライチェーンを可視化し、サステナブルな調達を支援!
2024/05/10
海外で開発・活用が進むアグリテック情報をお届けする、WORLD AGRI NEWS。サステナブルな農業に向けて、さまざまなソリューションが登場している。今回は、EU発のモニタリングプラットフォームを紹介する。
持続的な原材料調達
モニタリングプラットフォーム
「トレースマーク」は、サプライチェーンのトレーサビリティや透明性を高め、サステナブルな原材料調達をサポートするモニタリングプラットフォームだ。グーグルのクラウドコンピューティングサービス「グーグルクラウド」の地理空間技術をベースに構築。パーム油やコーヒー、ココア、綿などのコモディティ作物(※)を対象に、衛星画像と様々なデータを組み合わせて分析し、森林破壊や生物多様性など、サプライヤーの生産活動による環境影響を可視化する。
※コモディティ=国際商品。国際市場で大量に取引される商品のこと。
持続可能なパーム油の生産と利用を推進する非営利団体RSPO(持続可能なパーム油に関する円卓会議)では2023年10月、既存のITプラットフォームに代えて「トレースマーク」が選定された。
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文:松岡由希子
写真:NGIS
AGRI JOURNAL vol.31(2024年春号)より転載