誰でも畑を手軽にシミュレーション! LINEとも連携できるIoTサービスがリリース
2020/06/10
株式会社Rootは、URLにアクセスするだけで利用できる農業IoTサービス「誰でもはたけシミュレータ」をリリースした。畑仕事に欠かせない天候などのデータや、種まき日などの積算シミュレータ、積算気温の予測・通知の3機能を提供中だ。
URLにアクセスするだけ
農業IoTサービス
スマート体験農園システム開発事業を手掛ける株式会社Rootは、「誰でもはたけシミュレータ」をリリースした。必要なものは、専用URLのみ。データ・通信機材の購入設置などは一切不要の手ごろな農業IoTサービスだ。
現在、天候などのデータ表示、データを基にした種まき日などの積算シミュレータ、積算気温の予測・通知の3機能を提供中。農家・家庭菜園・体験農園など、畑に関わる全ての人の役に立つように設計されたデータサービスを目指している。
データは気象庁が公開している約40年分を整理して使用し、日別の数値は毎日自動で追加更新される。利用者に提供する専用ページは、株式会社Rootが運営する「はたけあそびネット」上に設置され、あそびネットに集まる各地の作物の生育状況を参考にしながら、シミュレーションを行うこともできる。
また、利用者別に発行されるQRコードを使って専用のLINEアカウントを友だちに追加すると、LINE上のチャットで上記3機能が利用可能になる。シミュレーションはウェブ版のデータと連動するため、LINE利用者はより手軽にサービスを利用できる。現在サービス体験ができるデモページも案内中。気になった方は一度体験してみてはいかがだろうか。
畑仕事に役立つ
3つの機能を提供
データ表示
天候は、畑仕事に重要な情報。知りたい場所と、知りたい期間の開始日と終了日を設定すると、平均気温グラフ、最高最低気温グラフ、降水量グラフ、日照時間グラフ、日別データ表が表示される。グラフと表で見られるため分かりやすい。月額400円(4800円/年)から利用可能。
積算シミュレータ
データ表示の追加オプションとして利用できるのが、平均気温・降水量・日照時間をもとにした「積算シミュレータ」機能。開花・収穫日の予測や、目標収穫日を予測して、その日からさかのぼり「何月何日に種まきをすればいいのか」などシミュレーションでの使用が想定されている。
また「開始日と終了日」「開始日と目標値」「終了日と目標値」の3通りの算出方法が利用できる。利用料金は3600円/年(税込)。
積算気温の予測・通知
設定した開始日から、実績値の積算気温が100℃積み重なるごとに、メール通知を自動送信する機能が「積算気温の予測・通知」だ。こちらも、データ表示の追加オプションとして利用可能となる。
さらに、メール本文とリンクに案内されるページで、設定した目標積算気温に到達するまでの日数や到達予測日などを確認できる。利用料金は1設定2400円/年(税込)。
DATA
文:竹中唯