農家がつくる新しいワークウェアブランド4選。“現場発”のデザインが生んだ機能美に注目
2025/12/01
農園芸だって、機能性だけじゃなくお洒落に楽しむのが主流に。ここでは、農園芸にルーツを持つ4ブランドが登場。デザインや見た目にもこだわられたウェア・アイテムを紹介する。
〈SHOP 01〉BLESSING
–オールインワン
〈SHOP 02〉 KEIMEN
–Hat
–Thermal
–Pants
–Tabi socks
–Vegetable sweatシリーズ
〈SHOP 03〉HARVESTA!HABICOL
–ボンデッジ デニムニッカボッカーズ
–TROVE x 岡部文彦 BIG POCKET NIKKA PANTS
–DIG THE SOIL GLOVE LEATHER
–農園芸用腰ベルト
–HARIPRO別注 刈り払い機用ショルダーベルト
〈SHOP 04〉mirror may
–“work” linen dress apron
–“work” half apron
–“work” linen pullover shirt -men’s-
–Farmer’s vest
–linen × washi “work” hat
SHOP 01
BLESSING
ナナノウエン 川本優菜さん
岡山県瀬戸内市牛窓町で農業を営むナナノウエンが立ち上げた「BLESSING」。夫婦で就農し、今年で10年目を迎える。洋服好きの川本優菜さんは、「農業を楽しみながらオシャレも楽しみたい」と理想の作業服を求め制作をスタート。頭に思い浮かべたアイデアをパタンナーと形にし、二人三脚で新しい農作業服を試作している。農園では秋冬春にキャベツと白菜、夏は冬瓜とそうめん南瓜・かぼちゃをつくっているとのこと。
オールインワン

川本さんの想いから生まれた第一弾アイテム。無駄のないシンプルでオシャレなデザインにこだわった一着。耐水圧・高透湿・防風性を備えた3層構造の特殊ポリウレタン素材を採用し機能性も充分。前後に計4つの深めのポケットを備え、携帯電話なども落ちにくい仕様に。作業のしやすさはもちろん、ダボダボしすぎない女性らしいシルエットもポイント。(17,800円)
SHOP 02
KEIMEN
Director 岡田章吾さん
モデルと農業の両立を目指す「畑オタク」の岡田章吾さんが立ち上げたブランド、KEIMEN。畑作業を行う中で「こういった機能があれば良いのでは」「畑でも街でも着用できるワークウェアがほしい」という思いでデザインする、実用性とファッション性を兼ね備えたアパレルを展開。山梨県の道志村にある畑で新商品の開発や定番商品のアップデートを行いながら、育てた野菜は飲食店やこども食堂等に提供している。
Hat

通常より広めの範囲をカバーでき首や頬を日差しから守ってくれる。生地は撥水加工を施しており、突然の雨にも◎。ベンチレーションを多く採用しており通気性が高くムレにくい。(9,350円)
Thermal

冬は暖かく、夏は吸水性を考慮したワッフル生地のサーマル。袖口のリブを長めにすることで、たくし上げても下がりにくい仕様に。肩に縫い目がないないラグランパターンで動きやすさを確保し、作業中に腰部分が出にくいよう背面の裾が少し長めに設計。現場で嬉しい工夫が随所に盛り込まれている。(14,080円)
Pants

目の細かい強度のある生地で、農作業の擦れや消耗にも動じない。膝は3枚地で破れにくく、作業時の負担を軽減する。裾の2つのボタンでシルエットを調整可能。街ではすっきり、畑では長靴を履いた際に裾が上がってこないテーパードに。(19,800円)
Tabi socks

畑でも気分の上がる蛍光カラーの足袋型ソックス。かかとから足裏にかけてはブラックの糸で編み、汚れが目立ちにくい。足首より上部は地下足袋のコハゼを留めやすいようにタイトに設計されている。(3,080円)
Vegetable sweatシリーズ

普通のスウェットと思いきや、よく見ると野菜の名前が書かれた、畑オタクブランドならではの遊び心のあるスウェット。現在、ブロッコリー、ズッキーニ、じゃがいも、ナス、お米がある。(16,500円)
SHOP 03
HARVESTA!HABICOL
店主 岡部文彦さん
農業や園芸など「土」に関わる作業に向けた専門ウェアブランド。始まりは、仲間と立ち上げた「VALLICANS」のチームウェアづくりがきっかけ。アウトドアウェアとしての機能性とワークウェアに求められる実用性を融合した、他に類を見ない作業着を展開。“収穫”を意味する「HARVESTA」と、草が“はびこる”ように広まってほしいという願いを込めた「HABICOL」に由来する。
ボンデッジ デニムニッカボッカーズ

ふくらはぎ部分にジップを装備することで、長靴も履きやすい裾下のみタイトなシルエットになる、パンクファッションのようなワークパンツということで、ボンデッジと名付けたブランドのメインアイテム。(27,500円)
TROVE x 岡部文彦 BIG POCKET NIKKA PANTS

ファッションブランド「トローブ」と長年コラボして人気のあったアイテム、ビッグポケットショーツと「ハーベスタ!」の定番アイテムボンデッジニッカボッカーズを合体させて作ったパンツ。(28,600円)
DIG THE SOIL GLOVE LEATHER

キャンプウェア専門メーカーGRIPSWANYと共同制作した元祖農園芸グローブの復刻版。親指・人差し指・中指の3本の指先には穴が空きにくいように、補強レザーを重ねて縫合。(12,980円)
農園芸用腰ベルト

剪定鋏やスコップなどの重たい道具類を腰につけた際、ベルトが捻れてしまわないように芯に分厚いPR板を入れて補強。スライドバックルのため片手で簡単にサイズ調整ができ便利だ。(4,510円)
HARIPRO別注 刈り払い機用ショルダーベルト

サイズ調整や本機の取り外しがスムーズに。ショルダーを肩にかけたまま、バックルから本機を外して給油できる使い勝手の良さが魅力。派手カラー&柄物デザインで“カッコよく仕事する”を叶えてくれる。(5,940円)
SHOP 04
mirror may

農家の実家で育ったデザイナーが、服という視点から農業の魅力を伝えたいと思い、ものづくりを開始。ブランド名は水田が一面の水鏡となる5月の風景に由来する。「農家が作る服、服を作る農家」をコンセプトに、日本人に馴染み深い麻を使ったワークウェアを中心に展開。実際の作業現場を経験し、デザインや仕様として随所に落とし込んでいる。
“work” linen dress apron

「鏡を見た時に高揚感を覚える」そんな特別な思いの元にデザインされた一着。作業時だけでなく、毎日の何気ないひと時にアクセントを。※現在、完売しております(25,300円)
“work” half apron

機能性を充実させた一着。中央ポケットの真ん中のボタンは、梨農家の袋掛け作業からインスパイアを受けている。素材はリネンと和紙の混紡素材を採用。(22,000円~)
“work” linen pullover shirt -men’s-

素朴でありながら丈夫なリネンは、作業を快適に。畑から街まで、自然体で着用できる。(23,100円)
Farmer’s vest

実用性を追求したファーマーズベスト。工具、軍手、手ぬぐい、携帯など、あらゆる道具を収納できるよう、用途にあわせた様々なポケットを配置。(39,600円~)
linen × washi “work” hat

風に飛ばされないよう深めに設計されたファーマーズハット。オプションで日よけマスクも装着可能。顔をくるむようなシルエットで耳や首の日焼けも防いでくれる。(13,200円~)
AGRI JOURNAL vol.37(2025年秋号)より転載





