圃場の均平化を高精度かつ効率的に! FJダイナミクスのレベラーシステムがアップデート
2024/12/15
農業・畜産の総合展「第14回 農業WEEK(通称 J-AGRI TOKYO)」の展示物のなかから、FJ Dynamicsが展示していた新しくなったレベラーシステムをご紹介しよう。
圃場の均平化が高度化!
AL02 RTK自動レベラーシステム
FJダイナミクスといえば、旧タイプの農業機械にも後付けできる自動操舵システム「AT2」で知られている。GNSSとRTKを利用することで、あらゆる地形において±2.5cmの操作精度を実現する。旧タイプを含めた多様な農業機械に幅広く搭載可能であり、価格がリーズナブルであることから、一気に普及した。
今回注目したのは「AL02 RTK自動レベラーシステム」。FJDお得意のGNSSとRTK高精度測位技術を利用して、圃場の均平化と地形設計の全面的なソリューションを提供し、圃場の均平化を高精度かつ効率的に行いたい、というニーズに応えることができる。
同社はすでに「AL01 3D RTK-GPSレベラーシステム」を販売しているが、それをアップデートした形だ。FJダイナミクスの日本総代理店を務めるFAG代表取締役の木伏裕一さんが説明してくれた。
「前モデルからのアップデートとして、『AL02 RTK自動レベラーシステム』には新しいコントローラーとUIデザインが採用されます。これにより30%の軽量化と46%もの画面占有率向上を実現します。また、直感的に操作できるようになりました。
また、GNSSアンテナとIMUとをコンパクトに1つにまとめています。これにより配線が簡単になり、搭載作業が格段に楽になるうえ、見た目もスッキリします」。
特に日本市場に向けに設計されている点にも注目だ。一般的な牽引式に対応できるだけでなく、直装式の作業機にも対応可能なため、日本市場で主流となっているトラクターなどに幅広く対応する。
「実は『AT2』と『AL02 RTK自動レベラーシステム』の融合版もリリースする予定です。融合版では『AL02 RTK自動レベラーシステム』を利用するにあたって、レベラーのソフトウェアを「AT2」に直接統合可能とします。すでに『AT2』を利用している方は、そこに均平化機能として『AL02 RTK自動レベラーシステム』を追加する形になります」。
圃場の均平化は、栽培管理作業を効率化できるうえ、単収増も実現しやすくなる。農機による作業も効率化できるうえ、土壌侵食の防止や水管理の効率化にもつながる。「AT2」の愛用者にとって、「AL02 RTK自動レベラーシステム」のリリースは朗報に違いない。
希望小売価格(消費税込み)は82万5,000円~
DATA
文/川島礼二郎