キヤノンMJ、次亜塩素酸水を活用し養豚場の悪臭問題を解決

キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、畜産業における悪臭問題を解決するため、静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センターと実証実験を行った。そこで開発した“畜産向け次亜塩素酸水噴霧システム”の販売を開始。今後は人と畜産業の持続可能な発展を目指していく。

養豚場での実証実験
悪臭を低減させることに成功

養豚場などが排出する悪臭が畜産業の振興や、県内への企業誘致・移住促進の妨げとなるなど大きな社会課題となっている。そこで、静岡県の静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センターとキヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下キヤノンMJ)は、2020年11月から静岡県内の養豚場にて、キヤノンMJの高い脱臭能力をもつ次亜塩素酸水を活用した実証実験を行ってきた。

実証実験では、豚舎において次亜塩素酸水噴霧前の臭気センサー指数40以上であった数値が噴霧後は11以下に、家畜糞尿などの堆肥化施設である堆肥舎では、噴霧前の臭気センサー指数22~36から8以下に低減することに成功した。施設外3m境界の臭気について人がほぼ畜産系臭気と感じない程度に低減することを確認している。

この良好な結果をもとに、このたびキヤノンMJは“畜産向け次亜塩素酸水噴霧システム”を2022年7月1日、価格は680万円(税別)~で提供を開始する。

本システムは、次亜塩素酸水の噴霧による気流の調整や、次亜塩素酸水自体の粒子を微細化することにより、豚舎や堆肥舎のより効果的な脱臭を実現している。さらに次亜塩素酸水はアンモニアなど一般的な悪臭物質だけではなく、風に乗って遠方まで影響を与えてしまう低級脂肪酸類にも効果があるため、周辺への悪臭問題の解決が期待される。

豚舎の次亜塩素酸水噴霧イメージ

 

堆肥舎での噴霧写真

キヤノンMJは、2025年までに本システムにおける30セットの販売を目指している。



“畜産向け次亜塩素酸水噴霧
システム”の主な特長

〇システムには、次亜塩素酸水生成装置1式、噴霧ノズル10個、送水ポンプなど、噴霧技術を利用できる基本パーツが含まれている。

〇次亜塩素酸水の生成能力は約12L/分あるため、オプションのノズルを追加することでの複数の豚舎/堆肥舎の脱臭が可能になる。

〇実証実験では、次亜塩素酸水の生成コストは豚舎1棟あたり約125円/日、堆肥舎1棟あたり約210円/日での運用を確認している。

実証実験では、施設外3m境界の臭気について人がほぼ畜産系臭気と感じない程度に低減することを確認している。

また、今後は臭気対策だけではなく、国内畜産業の生産性向上を支援するため、家畜の成育促進をテーマとして次亜塩素酸水の殺ウイルス効果の活用なども視野にいれて研究を行い、商品化を目指す予定だという。キヤノンMJは、環境・衛生問題解消の取り組みを通じて畜産業のより一層の発展を支援していく。



問い合わせ

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 産業機器事業部 新規ビジネス推進部 
ニュープロダクト技術推進課 03-3740-3387
次亜塩素酸水溶液脱臭システムホームページ

 

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