草刈り機シェアNo.1の農機メーカーが生んだ”人と稲に優しい”水田除草機
2018/11/09
草刈り機メーカー国内No.1の農機メーカーが、業界初となる除草機構を搭載した水田除草機を開発! 次世代を担う若手就農者に向け、理想とする農業のあり方=コンセプトを体現している。
これからの農業に
求められるデザイン
福岡県を本拠地とする農機メーカーOREC。有機農法の一つ、草生栽培を可能とする自走式草刈機を出発点とする同社は、”草と共に生きる”というコンセプトのもと、それを体現する「OREC DESIGN」を2016年に再定義し、製品に反映させている。
ご存知のように日本農業では、農業従事者の減少と高齢化が進んでいる。日本農業を存続するには、農業を支えてくれる若手就農者の支援が欠かせない。農機メーカーには、充分な機能性を持たせつつ、農作業をすることに誇りを持てるような優れた外観を併せ持つ農業機械の供給が求められる。そこでORECでは、まずメーカーのコンセプトに沿ったデザインスタディとして乗用草刈機「RABBIT MOWER」のコンセプトモデルを制作。そのエッセンスを製品に取り入れている。
例えば、”草と共に生きる2のコンセプトのもと、”水田の除草作業 を少しでも楽なものにして、安全・安心な食づくりに取り組む方々を支援したい”という想いから始まった、同社初の水田除草機「WEED MAN」。同機にはコンセプトモデルで表現したデザインを取り入れ、柔らかく流れるような丸みを帯びたカウリングと、自然と調和するカラーリングを採用している。さらに、業界初となる除草機構を搭載して株間もしっかり除草する。フロント作業機の採用により安心・確実な除草を実現しつつ、4WS&4WDの採用により安定した旋回性能を与えており、人にも稲にも優しい機能性を提供。こうして完成した製品は、「OREC DESIGN」を見事に具現化している。
“草と共に生きる”というコンセプトを最初に体現したRABBIT MOWERの デザインスタディ・コンセプトモデル。スクエアを基調としつつ角を落とさ れたフォルムは柔らかく、新鮮な印象を与える。
ユーザーと自然の
「一体感」を表現
『WEED MAN SJ600』
【特徴】
●人を包み込む安心感や作業の軽快感をイメージさせるキャラクターライン
●操作系のレバーや調整ダイヤルをコントロールパネルに集約し、さらに作業機の細かい調整作業は自動制御にすることで、ユーザーと機械との一体感を高めている
●自然と調和し人々の幸せに寄り添い続けたいという思いが込められたコーポレートカラー「Harmonic Green」を採用
●ユーザーを包み込むようにデザインされたHarmonic Greenの帯は安心感や高級感を与える
●業界初機構「回転式レーキ」と「除草刃ロータ」が株間の草も確実に除草。安定した旋回で稲にも優しい
●ユーザーの自然な動きを邪魔しない、丸みをおびたカウル
商品名:WEED MAN SJ600
価格:3,850,000円
本体サイズ:全長310×全 幅195×全高155cm
重量: 700kg
問い合わせ
株式会社オーレック
TEL:0943-32-5002
text: Reggy Kawashima
AGRI JOURNAL vol.9(2018年秋号)より転載