レーザー照射で雑草の成長を抑制! ドイツで開発された除草剤不要の除草手法とは
2020/04/09
除草剤利用を削減できるロボットが各国で開発されている。ドイツで開発されたのは、レーザーで雑草を狙い撃ちできる新たな除草手法だ。
ピンポイントで
除草が可能に
ドイツの研究機関レーザーセンターハノーバーでは、レーザーからの光と生体物質との相互作用を応用し、レーザー照射によって雑草の成長を抑制する新たな除草手法を開発した。カメラを用いて農作物と雑草を判別し、雑草のみを標的にレーザーを照射する仕組み。
レーザーは農作物や土壌には影響を及ぼさず、土壌の質を保持したまま、雑草だけが枯れる。この手法はデジタル農業ソリューションと統合しやすく、自律走行ロボットや自動運転農機、ドローンなど、様々なプラットフォームに実装できるのが利点。
除草剤を必要としない除草手段として、ニンジンやタマネギ、テンサイといった付加価値の高い農作物の有機栽培などでの活用が見込まれる。
©Laser Zentrum Hannover e.V.
text: Yukiko Matsuoka
AGRI JOURNAL vol.14(2020年冬号)より転載