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【農業WEEKリポート③】鳥獣害対策ドローンの実証事業に取り組む

2024年10月9日(水)~11日(金)、国内最大規模の農業・畜産の総合展「第14回 農業WEEK(通称 J-AGRI TOKYO)」が、千葉市の幕張メッセで開かれた。展示されたソリューションのなかから、鳥獣害対策ドローンの実証事業に取り組んでいる企業を紹介する。

日本とアジアの農業市場の
持続可能な発展に貢献

農業WEEKは、毎年5月に熊本市のグランメッセ熊本、10月に千葉市の幕張メッセで開催される農業・畜産の展示会。農業資材、スマート農業製品、畜産資材、6次産業化製品、脱炭素・SDGs製品が日本国内だけでなく世界の国々から出展され、農業法人、畜産農家、農協、参入検討企業などが来場する。

日本最大の農業・畜産の総合展として年々拡大を続けてきた「農業WEEK」は、次のステップに進むため、通称をJ-AGRI(ジェイアグリ)に変更している。「日本とアジアの農業市場の持続可能な発展に貢献する」ことをビジョンに掲げ、農業に関わるすべての人にベネフィットを提供することを目指す。今回は同時開催展含めて約900社が出展し、大勢の来場者がつめかけた。

鳥獣害対策ドローンの
実証事業に取り組む

鳥獣害対策ドローン鳥獣害対策ドローンの展示ブース 右下の黒いボックスが「クルナムーブ」(出典 NTT e-Drone Technology)

NTT e-Drone TechnologyはNTTグループのドローン専業会社だ。農業用ドローン「AC101」を自社で開発製造から販売サポートまで実施し、長く安心して使用できる国産ドローンを提供している。また、欧米製ドローンを使用したソリューション実証実験なども幅広く対応している。NTTグループのドローンと通信、AIを組み合わせて、社会課題の解決に取り組んでいる。

NTT e-Drone Technologyは、第1次産業関係者の鳥獣害対策の負担軽減を目的に、鳥獣害対策ドローンの実証事業に取り組んでいる。一般社団法人地域総研が提供する鳥獣害忌避装置「クルナムーブ」をNTT e-Drone Technologyのドローンに搭載し、カラスなどの鳥を中心とした鳥獣害の追い払いを実施する。

鳥獣が嫌がるレーザー光を照射する「クルナムーブ」をドローンに搭載することにより、広範なエリアでも効果を発揮することが期待される。実証事業では、神奈川県内のフィールドで、鳥獣による農産物被害や、ゴルフ場でのカラス被害などの対策として、「クルナムーブ」を搭載したNTT e-Drone Technologyの機体による追い払い効果などを検証する予定だ。

 

DATA

NTT e-Drone Technology


取材・文/ 高橋健一

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