【刈払機試用レポート】軽い・静か・疲れない! 使った瞬間に違いがわかるやまびこ・ECHO「BSR510」
2025/08/15

軽量・低振動・静音設計で草刈りの負担を軽減。プロユーザーも驚いた「疲れにくい」やまびこの刈払機を紹介する。電子ブレーキや3段階調整など、操作もシンプルで安心だ。
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重心まで考え抜かれたデザインが魅力
[やまびこ]エコー50Vバッテリー刈払機 BSR510
優れたエンジンツールと高い機動力を持ち味とするECHO50Vシリーズの後継機。モーター部の設計を見直したことで、重心バランスがアップし、さらに安定した作業ができるように。ストレスのないスマートな作業を叶えるべく、「低振動・低騒音・排ガスゼロ」も実現されている。ボタン配置はシンプルで、刈刃の回転を高速・中速・低速の3段階から選択可能。トリガーレバーから手を離すと、約5秒後に刈刃が停止する「電子ブレーキ」搭載。ループハンドルもあり。
DATA
[ 販売価格 ] 100,650円(税込)/型式:BSR510U/G
[ 本体質量 ]3.2kg
[ 寸法(長さ×幅×高さ)]1,819 × 585 × 475mm
[ 推奨バッテリー ]50Vリチウムイオンバッテリー
[ 連続作動時間 ]1Pバッテリー:約48min
今回の体験者
(写真左)加藤幸蔵さん。以前は農作業の代行を主要事業とする会社を運営しており、毎日のように刈払機を使って草刈りをしていたそう。現在は、知人とともに「株式会社PiiS Road」を運営し、障がいがある方とともにマンションの清掃や除草作業などにあたっている。
(写真中央)繁昌知洋さん。2016年に東京・青梅市で新規就農し、有機農業を開始。「東京都エコ農産物認証」「東京都GAP認証」を保有。農業の魅力を広める活動にも積極的で農業体験やマルシェなどを実施。
(写真右)松田悠花さん。今年4月、繁昌農園の研修生に。独立後は、少量多品目栽培に取り組むのが目標だ。また、今後は食育イベントなども主催したいという。
振動がほとんど
伝わってきません
「刈払機を使用している間は、体に強い振動が伝わってくるもの。けれども本機を使っている間、振動をまったくといっていいほど感じませんでした。刈っている間、モーターに近い部分が体に密着していたのに…。不思議です」と、加藤さん。刈払機の使用中に体に伝わる振動は、疲労の原因になりやすく、これを刈払機のデメリットと捉えているユーザーは多い。「疲れにくいというのは、大きなメリット。本機があれば、本来は煩わしい作業である草刈りも、楽しくできそうです」。
また加藤さんは、使用時の音についても、次のように評価。「住宅街にある圃場で草刈りをする場合、作動音が住民の迷惑になってしまうことも。音が静かで周囲に響かない本機なら、気兼ねなく使えると思います」。
とにかく軽い!
刈りやすいです
本機を持ち上げた瞬間、「軽いですね!」とコメントした松田さん。本機を構えて草刈りをしている間も、軽さと安定感を実感したようだ。「前方が軽いので、刈刃を振っている最中、腕にほとんど負荷がかかりませんでした。これなら楽しく、どんどん草が刈れますね。ラクに刈刃が振れるし腰がホールドされるので、足場が悪い斜面でも、安心して作業できました」。
さらに、松田さんが注目したのは、本機の専用ハーネスだ。「私は背が低めなので、刈払機を使う前にハーネスを短く調節しないといけない場合がよくあります。ハーネスの調節って少し面倒なのですが、本機のハーネスはストレスなく調節できました。しかも、しっかりと体にフィットして腰が安定するので、安心感があります」。
【まとめ】
とにかく軽く、振動もほとんどなし。
最大ともいえるデメリットを克服した刈払機
モーターの力で駆動する刈払機には、振動は”付きもの”と考えている人もいるだろう。しかし、「エコー50Vバッテリー 刈払機 BSR510」を試用した加藤さん、繁昌さん、松田さんは「使っている間、ほとんど振動を感じない」と口を揃えた。また、3者は本機について、一様に「軽い!」「切れ味が良くて、雑草がどんどん刈れる」とコメント。操作方法についても「シンプルでわかりやすい。任意の回転速度をキープする『ホールドボタン』も、嬉しい機能ですね」といった感想があがった。
文:緒方よしこ
写真:イワイコオイチ
AGRI JOURNAL vol.36(2025年夏号)より転載