農家の声から生まれた! 稲を傷めない水田除草機
2019/01/22
稲作農家の要望をもとに、操作性が良く稲に優しい水田除草機が誕生! ユーザーからは除草のみならず、回転式レーキによる稲への刺激効果や、土壌からのガス抜き効果にも期待の声があがっている。
稲作農家の要望に応える
稲と環境に優しい水田除草機
OREC(オーレック)は、農業・家庭菜園用機器などの設計開発を行っている。”草と共に生きる”というコンセプトを掲げる同社が開発した水田除草機が「WEEDMAN」だ。2018年には機械工業デザイン賞にて審査委員会特別賞を受賞し、今後さらに人気が高まると予想されている。
水田除草機「WEED MAN」プロモーションムービー(YouTubeより)
機能面における最大の特徴は、条間を除草する除草刃ローターと、株間の雑草をからめ取る回転式レーキ。雑草の根が稲の根よりも浅く張られることに着目したことで、従来では難しかった株間の除草を実現した、業界初の除草機構だ。
ユーザーからは除草作業のみならず、回転式レーキによる稲への刺激効果や、土壌からのガス抜き効果にも期待の声があがっている。また作業機が運転者の前に配置されているので、作業を目視しながら安心・確実な除草が可能だ。
さらに4WS&4WDと無段変速機(HST)搭載だから実現できる簡単ターンも見逃せないポイント。取材した設計担当チームの江藤さんによると、これら数々の独自機構は、実際に稲作に取り組む全国の農家の要望を聞き、試行錯誤して開発を続けた結果、製品に取り入れることに成功した苦心の作なのだという。
機能面だけでなく、このオーレックの志の高さもまた、多くの稲作農家から支持される理由なのだ。
WEED MANが誇る3つの独自機構
①除草刃ローター
条間の雑草は除草刃ローターが確実に除草する。株間を除草する回転式レーキと役割分担させている。
②回転式レーキ
稲は傷めず、雑草根のみを掻いて除草する。作業深さが田面に自動追従なのも高評価だ。
③4WS&4WD
4WS( 四輪操舵)と4WD(四輪駆動)だから小回りの利きが違う。欠株を最小限に抑え、隣の列に簡単にターンできる。
<商品情報>
WEED MAN
SJ600(6条)/SJ800(8条)
価格:385万円(SJ600)/395万円(SJ800)
サイズ:全長310×全幅195×全高155cm(SJ600)/全長310×全幅255×全高155cm(SJ800)
重量:700kg(SJ600)/720kg(SJ800)
問い合わせ
株式会社オーレック
TEL:0943-32-5002
text: Reggy Kawashima
AGRI JOURNAL vol.10(2019年冬号)より転載
Sponsored by 株式会社オーレック