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畜舎を自動消臭! 家畜のストレスを減らす”優しいシステム”が登場

草刈り機、耕うん機、管理機などを製造・販売する農業機械メーカーのオーレックが、人と家畜に優しい消臭システムを開発した。快適な環境は、働き方と畜産物の品質をより良いものに変えていく。

畜舎を自動消臭するシステムで、
人も牛も幸せな環境を

祖父の代から宮崎牛の繁殖農家を営む石橋秀人さんは、ご両親と奥様とともに、50m×15mと60m×15mの2棟の畜舎で80頭(母牛50頭・子牛30頭)を育てている。働くうえで大きなストレスとなる畜舎の「臭い」を解決するために石橋さんが活用を始めたのが、畜舎の消臭を自動で行う『ドクターミスト』。ドクターミストは臭いの原因となるアンモニアの濃度を低減させる、自動消臭システムだ。

『ドクターミスト』の仕組み

ドクターミストの消臭機本体に専用液を入れると、適した濃度に自動で希釈された消臭液が日中に4回・30秒~1分程度、自動で散布される。臭いを減らすだけでなく、ハエや肺炎を低減。家畜が生活する環境を快適に保ってくれる。

「この畜舎を購入した時、役所の方から『住宅地が近いから臭い対策を怠らないように』と言われて心配していました。そんな時に肥育農家さんにドクターミストを勧められて導入を決めて導入したのですが、効果には満足しています。以前は居るのが嫌になるほど臭かったのですが、今は全く気になりません」。

牛舎の臭いが抑えられると、働く人はもちろん、牛も快適に過ごせるようになり、病気にかかりにくくなる効果もある。

「以前は肺炎になる牛が少なくなかったのですが、今では病気はありません。導入前とは、寝方も大きく変わりました。今では脚をドーンと伸ばして鼻を土につけて、気持ち良さそうに寝ていますよ」。

 

●アンモニア計測値の比較と変化(オーレック調べ)


アンモニア濃度が大きく減ることが証明されている。アンモニア濃度が20ppmを超えると病気になりやすいが、ドクターミストを導入すれば基本的にその値を下回る。

肉牛生産農家は牛舎の床に“おが屑”を敷き、その上にされる糞を日々取り除く。おが屑は半月に一度は交換が必要だった。手作業で行うため重労働で大変な作業だ。それが今では3ヶ月間、おが屑を交換しなくても臭くないという。石橋さんの奥さんも「この作業が減ったのが一番嬉しい」と喜ぶ。おが屑は高価なためコスト削減効果も見込める。

「ストレスで牛がエサを食べない、大きくならないと悩んでいる農家さんにはぜひ勧めたいです」と石橋さん。ITを活用した環境づくりが、畜産業の未来を支えている。


自動消臭機の本体。操作はほぼ不要で、散布により専用液が減ったら補充するだけ。石橋さん(80頭)の場合、2~3ヶ月に1度補充する。希釈も自動で行ってくれる。

商品情報

『ドクターミスト』
自動消臭・細霧機:250万円(標準型)、400万円(平地大規模向け)、消臭原液:15万円
※1頭年間経費は約5000円、おまかせ安心サービスパック:5万円/年

問い合わせ

株式会社オーレック
TEL:0943-32-5002


photo: Ippei Nakamura text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.11(2019年春号)より転載

Sponsored by 株式会社オーレック

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