作業効率化を目指すいちご農家必見! 作業や販売時に役立つスマートアイテム3選
2020/07/09
スマート農業の普及により、イチゴ農家のチャレンジを支えてくれるアイテムも日々進化を遂げている。今回は、作業や販売時に役立つアイテムを3つご紹介。今注目のアイテムはこれだ!
クラウド農業
モニタリングシステム
配線工事不要の、地面に差し込むだけの簡単設置。動力は、本体に備えられた太陽電池だ。
『いちごfarmo』はイチゴに特化したクラウド型モニタリングシステム。気温、湿度、日射量といった基本的な環境情報のみならず、成長促進に影響する炭酸ガス濃度や、把握しにくい土壌の水分など、8つのパラメータについてデータを取得。
ハウス内の状態を見える化してイチゴの生育状況を把握できる。もちろん圃場から離れた場所でもスマートフォンで確認できる。配線工事が不要だから簡単に設置できるのも嬉しい。
DATA
本体価格:147,000円(2台目以降 98,000円)
月額利用料:3,000円/月(2台目以降 1,000円/月)
※月額料金はサービス利用月のみ発生
問/株式会社ぶらんこ
TEL:028-600-4501
病害予測機能搭載
モニタリングサービス
センサーはワイヤレスですっきり。電源の設置や配線不要で、ハウス内のどこにでも吊るして設置できる。
ハウス内環境のモニタリングと、AIを使った病害予測を利用できるのが『プランテクト』。独自技術で開発した温度湿度センサー、CO2センサー、日射センサーでハウス内環境の見える化ができるだけではなく、病害予測(オプション)ができるのが特長。
2月1日より病害種が追加され、イチゴについてはうどんこ病、トマトについては灰色かび病・葉かび病・うどんこ病・すすかび病、キュウリについてはうどんこ病・べと病・褐斑病のリスク予測を提供してくれる。
DATA
左から、温度湿度センサー・CO2センサー・日射センサー・通信機
問/ボッシュ株式会社
TEL:048-470-1746
0.5秒で糖度を計測
果実非破壊測定器
果物や野菜を“切らず”に、わずか0.5秒で糖度を計測できる果実非破壊測定器『おいし果 CD-H100』のリニューアル版が新発売。測定結果をより確認しやすい商品が欲しいという声に応え、画面が明るく光る自照型タッチパネルディスプレイを搭載。
また、専用の無線プリンター(オプション)の使用により、測定中に動きを阻害することなく、測定結果をその場で印刷して利用することができる。価格も従来モデルよりリーズナブルだ。
DATA
農研機構との共同研究成果を用いた糖度・熟度測定器「おいし果 CD-H240」も同時発売。測定対象は梨で、桃やリンゴ等も順次追加予定。
オープン価格
サイズ:D7.4×W18×H21.5cm
測定対象:トマト、桃、梨、柿、リンゴ、イチゴ、ぶどう、マンゴー、グアバ等
問/千代田電子工業株式会社
TEL:0532-88-4732
文:川島礼二郎
AGRI JOURNAL vol.14(2020年冬号)より転載