魚のフンが肥料に!? 循環型農法「アクアポニックス」をパッケージ化した次世代農場
2021/11/30
水耕栽培と養殖を掛け合わせた、次世代の循環型農業アクアポニックス。その生産設備をパッケージ化し、導入をより簡単にした農場『アクポ二ハウス』の提供が開始された。
水耕栽培と養殖を掛け合わせた
農場『アクポニハウス』
株式会社アクポ二から「アクアポニックス」の生産設備一式をパッケージ化することで導入の負担を軽減した農場『アクポ二ハウス』の販売と提供が開始された。
最新型の「縦型水耕システム」と立体的に組み合わせた「養殖設備」により、1㎡当たりの収量を平段栽培と比較して最大7倍に向上させ、駐車場1台程のスペースで毎月最大1000株の栽培が可能となる。
また、面積当たりの生産量を大幅に向上させることで土地の狭い都心部での活用が可能となり、物流にかかるコストやエネルギーを削減しながら地産地消を促すことも期待できる。
循環型農法
「アクアポニックス」とは?
「アクアポニックス」とは、水耕栽培と養殖を掛け合わせた、次世代の循環型農業で、魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻るという仕組みである。このシステムは、生産性と環境配慮の両立ができるという大きなメリットを持つ。
アクアポニックスに期待できる効果
・従来の土耕栽培と比較して約8割の水を削減する
・水耕栽培と養殖を同時に行うことで電気代を削減する
・魚のフンの利用による肥料代削減に加え、肥料生産・加工・輸送にかかるCO2を削減する
アクポニハウス
<おさかな畑>の特徴
1.省スペース
タワー型水耕栽培装置と、床下に配置された養殖用水槽によって、省スペース・高収量を実現。野菜の集積度を高め、1㎡当たりの収量が平段栽培と比較して約7倍となる。
2.サイズを選ぶだけで導入が可能
生産に必要な温室、アクアポニックス生産設備、環境制御の機材一式に加え、その施工までを一気通貫して行ってくれるため、設置したい土地に合わせてサイズを選ぶだけで導入ができる。
3.考え抜かれた設計と高い作業性
育苗、収穫作業が容易になり、清掃などのメンテナンスの負担が軽減されているため高い作業性が期待できる。さらに、アクアポニックスにとって重要な循環バランスが整いやすい設計のため、初めてでも安心して導入できる。