低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
2019/02/01
台風や豪雪による被害を防ぐため、パイプハウスと比べて耐久性に優れた鉄骨ハウスの需要が高まっている。そんななか、ネックとされていた建設コストを大幅に抑えた新製品が販売を開始した。
低価格ではじめられる
鉄骨ポリカハウスが登場
昨今、施設園芸における高度な環境制御システムやITツールが広がりを見せ、新規就農者や新規参入企業にとっても、効率的な農業ができる仕組みが整いつつある。しかし、そこで障壁となるのが、ハウス建設にかかる初期費用の大きさだ。
JA・自治体等が行うリース事業や、各社が開発している低価格ハウスなど、それぞれに動きがみられるが、今回注目するのは、「屋根の上で発電を行い、電気代も賄える」というオプション付きの低価格ハウス「がっちりHOUSE5」である。
▼鉄骨ポリカハウス「がっちりHOUSE5」
この新たな農業用ハウスを設計したのは、再生可能エネルギーによる電源開発を行う日本パワープラント株式会社。もともと太陽光発電設備の設計・施工などを行っていた経験から、施設園芸ハウスに使われている資材一つ一つを見直した。
代わりとなる資材を求め、海外の施設園芸メーカーと共同開発した鉄骨ハウスは、工事費別本体のみで300万円。希望があれば太陽光発電設備を屋根上に付けることができ、その場合でも、一般的な国産鉄骨ハウスよりも価格を抑えられるという。
クーリングシステムや遮光システム、灌水・液肥システムや環境制御システムなども、要望に応じて導入できる。もちろんこれらも、低価格でのオプションだ。
すでに茨城県城里町では初期モデルとなるハウスが導入され、ルッコラや空心菜などの葉物を栽培。施設内で使用する電力は、屋根上の発電設備で賄っている。さらに現在、埼玉県内では「がっちりHOUSE5」の見学用施設を建設中だ。1月中に完成を目指し、ハウス内では葉物・シイタケなど様々な作物を育てる予定だ。
「がっちりHOUSE5」は農水省・環境省の「再生可能エネルギーシェアリングモデルシステム構築事業」の対象となっており、同社が掲げる夢は、適正な価格でより良いものを提供することで「手の届く農業」を実現することだという。これまでにないデザインが、農業の新しい時代を作っていく。
希望に応じて、
屋根には発電設備も付けられる!
太陽光発電システムとクーリングシステムをオプション導入した「がっちりHOUSE5」の外観。屋根上のパネルの隙間から、作物の成長に丁度良い日当たりが生まれる。栽培する作物に応じて、日射量は調整可能だ。発電した電気は蓄電池に貯め、ハウス内の設備で使用することができる。骨組みは鉄骨、外壁は雨や風に強いポリカーボネイトを採用。園芸用施設安全構造基準に準拠。
現在、モデル農場を埼玉県内に建設中。建設の様子は同社ブログでも更新中だ。
鉄骨ポリカーボネイト グリーンハウス
「がっちりHOUSE5」
<葉物栽培ハウス192㎡(8 × 24m)タイプ>
ハウス主材:スチール製骨格
外壁材:中空断熱保温ポリカーボネイト
保証:骨格15年、外壁ポリカーボネイト10年、その他設備2年
価格目安:ハウス本体のみ(8×24m 1棟分)300万円~(工事費別・オプションにより変動)
オプション:太陽光発電設備/冷暖房設備(全自動 PAD&FAN及び電気ヒーター)/遮光カーテンシステム(全自動)/天窓システム(全自動)/灌水・液肥システム(全自動)/LED補光システム(全自動)/集中遠隔監視システム
問い合わせ
日本パワープラント株式会社
〒334-0057 埼玉県川口市安行原796-1
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