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スマート化が進む施設園芸、イスラエルでトマト収穫ロボットが登場

日本においては、農業就業人口の減少や農業者の高齢化により、農業の労働力不足が深刻な問題となっている。そんな中、アグリテック先進国のイスラエルではトマトを収穫するロボットを開発し注目を集めている。

24時間体制でトマトを収穫するロボット
労働時間を80%以上削減へ

イスラエルのスタートアップ企業メトモーション社が開発した「グロウ」は、施設園芸向けのトマト収穫ロボットだ。温室内を自律走行しながらトマトの実を検知。その色から熟度を評価し、2本のロボットアームが二方向で実を枝から切り離す。そして下部のコンベアに乗せて移動させ、内蔵コンテナに保管していく。温室内の既存システムに影響を及ぼすことなく導入でき、昼夜を問わず、年中無休24時間体制で安定的に収穫できるのが利点だ。

収穫作業の省人化にも寄与し、収穫作業に要する労働時間を80%以上削減できる。2022年6月にはオランダの施設園芸の国際見本市「グリーンテック」で開催した「ロボットチャレンジ」で優勝し、注目を集めている。



©MetoMotion

DATA

「グロウ」


文:松岡由希子

AGRI JOURNAL vol.24(2022年夏号)より転載

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