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70%削減! 家畜のメタン排出を削減する、海藻が主成分の飼料添加物とは

サステナブルな農業に向けて海外で開発・活用が進む次世代サービス情報をお届けする、WORLD AGRI NEWS。今回は、オーストラリアから畜産におけるメタン問題を解決する飼料添加物を紹介する。

メタン排出量70%削減を実証
飼料添加物「Methane Tamer™」

「Methane Tamer™」の主成分となるカゲキノリ

家畜の腸管からのメタン排出は、世界の温室効果ガス排出の大きな要因となっている。
カギケノリを主成分とするCH4 Global社のメタン削減飼料添加物「Methane Tamer™」は、毎日の飼料に少量添加して牛に与えると、メタン排出量を70%削減することが実証されている。

2024年1月、商業規模で初となる事例として、南オーストラリアのCirPro Australia社でも「MethaneTamer™」を導入。肥育場で70頭の牛に100日間、飼料と混ぜて給餌された。このメタン削減牛肉はオーストラリア国内への出荷のほか、9月から輸出も開始されている。また、飼料変換効率の向上も報告されており、「Methane Tamer™」を与えた牛は1日あたりの飼料摂取量が少ないにもかかわらず、対照群と同じ体重増加を達成している。
 



 

DATA

CH4 Gloval社


AGRI JOURNAL vol.33(2024年秋号)より転載

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