魚の飼育で植物の成長が2倍になるアクアポニックス!
2017/12/21
近年、新しいテクノロジーが続々と登場し、世界規模で農業の可能性が拡大している。水耕栽培プランターと魚を飼育する水槽を結合する“アクアポニックス”もその1つだ。今回はスペイン発の循環型農法、「アクアパイオニアズ」をご紹介する。
世界初のオープンソース型
アクアポニックスシステム
スペインで世界初のオープンソース型アクアポニックスシステム「アクアパイオニアズ」が開発された。
“アクアポニックス”とは、植物を水耕栽培するプランターと魚を飼育する水槽を結合させることにより、魚の排泄物を植物が肥料として吸収し、これによって水を浄化させる自然の生態系を活用した循環型農法。「アクアパイオニアズ」では、消費水量を従来よりも90%軽減し、植物を2倍速く生育させることができる。
また、その設計図やマニュアルはオープンソースとして公開。これらのデータをもとに木材からパーツを切断し、つなぎ合わせていく仕組みだ。“アクアポニックス”をどこでも簡単に導入できるシステムとして注目に値するだろう。
魚の排泄物を植物が肥料として吸収し、これによって水を浄化させる。
DATA
text: Yukiko Matsuoka
『AGRI JOURNAL』vol.5より転載