平成28年の個別農業経営の所得が前年より2割増に!
2017/12/26
農林水産省は、農業経営統計調査の結果を12月21日に発表。この調査で、 平成28年の個別経営の農業所得が前年に比べ21.2%増加したことがわかった。
平成28年、個別農業経営の所得は
前年に比べて増加傾向!
農林水産省が発表した農業経営統計調査の結果によると、農業生産物の販売を目的とする個別経営の農業経営体(※1)では、全国の1経営体当たりの農業粗収益は593 万円で、前年に比べ9.1%増加した。これは畜産、野菜、稲作収入などの増加によるものだ。
一方で、農業経営費は408万円で、前年に比べ4.3%増加した。動物費や農機具費などが増加したためで、これによって、農業粗収益から農業経営費を差し引いた農業所得は185万円となり、前年に比べると21.2%という結果となった。
農外所得および年金などの収入農外所得は140万円で、前年に比べ4.7%減少。年金などの収入は0.3%増加した。これら農業所得、農業生産関連事業所得、農外所得、年金などの収入をあわせた総所得は521万円で、前年に比べ5.1%増加した。
※1 個別経営体…農水省が策定した「新しい食料・農業・農村政策」に盛込まれた農家の将来像。個人または一世帯によって農業に従事する経営体で,これに対し複数の個人,世帯が参加するのを組織経営体と呼ぶ。