わずか1秒! 果物に当てるだけで糖度を測る「非破壊糖度計」に注目のイチゴモデル登場
2020/05/28
果実に当てるだけで、簡単に糖度を測定できる「非破壊糖度計 PAL-光センサー」にイチゴモデルが登場。これまで、りんご、梨、桃、ブドウ、さくらんぼなどとラインナップを広げてきたが、今回イチゴ農家からの要望に応えた。
イチゴを傷つけずに
光センサーで糖度を測定
株式会社アタゴは、「非破壊糖度計 PAL-光センサー」のイチゴモデルを発売した。果実に当てるだけで、簡単に糖度を測定できる光センサーシリーズだ。
本シリーズは、中小企業優秀新技術賞、関東地方発明表彰、渋沢栄一ビジネス大賞など、数多くの受賞歴を誇る。これまで、りんご、梨、桃、ブドウ、さくらんぼなどとラインナップを広げてきたが、イチゴ農家からの熱い要望に応え本モデルの開発に着手。イチゴを研究し、測定時に傷つけないような工夫を施している。
非破壊検査のメリット
簡単・スピーディー
非破壊検査は、名前の通り、果実を切ったり絞ったりせずに、果実の表面をサンプルステージに当てる、または乗せるだけでBrix(糖度)を測定できる。測定後に拭いたり洗浄したりする手間が要らない。
また、キーを押すだけで数値が表示され、測定時間は1秒。そのため、全数検査をするのも簡単だ。果実に当てるだけでスピ―ディーに調べられるため、出荷予定の果実を1個1個調べることも不可能ではない。
寸法・重量は、61mm×64mm×115mm、本体のみで153gとコンパクトかつ、単4アルカリ乾電池×2の電池駆動のため、測定場所を選ばない。キーの配置にも考慮し、樹になったままの果実を片手で測定できる。バックライト付なので、暗い場所でも測定可能だ。
果実の表面は、スポンジを介してしっかりと密着するため、果実の形状に左右されずにフィット。果実への当て方や、外光による測定誤差を生じさせない。外光の影響を検知するELI機能が搭載されていて、外光が検知されたときには「nnn」を表示する。
また、光源にチップLEDを採用したことによって、光学設計にて果物への光の導入の仕方を工夫し、コンパクトさと低価格を実現している。活用シーンは、果樹園、税関検査貿易、市場、スーパーなどを想定。ほかにもパティシエ、家庭菜園の園芸愛好家にもおススメだ。
「甘い味覚」「甘酸っぱい味覚」
2点セットも登場
また、非破壊糖度計と、しぼった果汁の糖度を測る糖度計「PAL-0」の2点セット「甘い味覚セット」、同じく非破壊糖度計と、糖度と酸度が測れる糖酸度計「PAL-BX|ACID」の2点セット「甘酸っぱい味覚セット」も登場している。糖度計と糖酸度計、共にしぼった果汁をのせて押すだけで測定できる優れものだ。
「甘い味覚セット(いちご)非破壊糖度計PAL-光センサー4 + PAL-0」は、10万4500円(税込)、「甘酸っぱい味覚セット(いちご) PAL-光センサー4+PAL-BX|ACID4」は、15万4000円(税込)。
気になる方は、イチゴづくりのパートナーとして是非採用してみてはいかがだろうか。
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文:竹中唯