生育状況をWEBカメラでモニタリング! ハウスの環境データ併用で高精度な管理が可能
2021/09/10
渡辺パイプのハウス内環境制御装置「ウルトラエースシリーズ」の新機種として「ウルトラエースC」が発売された。ハウス内を写真でモニタリングする専用WEBカメラで、従来よりも視覚的な圃場管理を可能にした。
ハウス内の環境を
数値データと写真で管理
渡辺パイプのグリーンハウス設備は環境制御装置をはじめ、モニタリング装置や換気装置、カーテン装置、空調設備、電照装置、灌水装置など幅広い面からハウスでの営農を支えている。
同社の「ウルトラエースシリーズ」は、品質の向上や収量の増加を目指して開発されたハウス内環境制御装置だ。同シリーズの機器をハウスに導入することにより、温度や湿度、CO2、日射量などの数値データによる環境モニタリングや、設備や灌水機器の自動制御が可能となる。また各機器を独自のクラウドサービス「ウルトラネット」と接続することにより、PCやスマートフォンで遠隔地よりモニタリング・制御できるという。
一方、従来まで圃場環境のモニタリングは数値データのみに特化しており、作物の実際の生育状況はハウスにて直接目視するしかなかった。今回開発された「ウルトラエースC」はハウス内環境を撮影し、ウルトラネットでの画像確認を可能とするグリーンハウス用WEBカメラだ。
ウルトラエースCの導入により、遠隔地からも作物の生育状況を確認できるほか、写真とデータの両方から作物を観察することにより、今までよりも精度の高い環境モニタリングを実現するという。
3つの撮影方法で
写真を保存
グリーンハウス用WEBカメラ「ウルトラエースC」はハウス内の環境を撮影し、数値データと紐付けた管理を可能とした同社の新製品。対象となる作物の撮影方法は主に3つ挙げられる。
1:定期撮影
あらかじめ設定した時刻に毎日自動で撮影をする機能。
2:ウルトラネット経由での撮影
圃場環境データの閲覧・管理する同社のクラウドサービス「ウルトラネット」を操作して、リアルタイムで手動撮影をする機能。
3:別デバイスからの画像アップロード
スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影した画像をアップロードし管理する機能。
いずれかの方法で写真をウルトラネットに保存すると、同時にハウス内環境のデータも自動保存され、ウルトラネットの画面で作物の生育状況と環境データが紐付けられる。より精度の高い管理が期待できる。
これまでも同社はハウス内環境のモニタリング、設備の自動制御、遠隔制御を可能としたウルトラエースH2/Hや、ウルトラエースK、ウルトラエースTライトなど多くのスマート営農機器を提供してきた。今後も幅広い生産者の品質向上・収量増加をサポートする考えだ。
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文/大城美結