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尾花沢の名人も太鼓判! 異常気象にも負けない、土壌病害に効果的な生育促進資材で絶品のスイカに

畑には丸々と大きく育ったスイカがずらり。持てばズシリと重く、食べればシャリシャリした噛みごたえと、驚くほどの甘さが――。そんな「尾花沢スイカ」も近年の暑さや異常気象に悩まされていた。土壌改良材のV-プロテクトGがその対策の一助となる。

メイン画像:大玉に育った國分さんのスイカ。尾花沢のほか、同じく名産地の熊本県植木町でもV-プロテクトGとV-プロテクトサポートの併用による良好な生育結果が得られている。

スイカの生育を支えるのは
微生物たちのチカラ

山形県の村山市、大石田町、尾花沢市は「尾花沢スイカ」と呼ばれるブランドスイカの産地。この地域は栄養豊富な黒ボク土壌で、盆地ならではの昼夜の寒暖差のある気候がシャキッとした食感の甘いスイカを育んでいる。

尾花沢市でスイカ農家を営む國分新治さん。尾花沢に伝わる栽培方法「つる引き」を駆使するスイカ名人。新人農家の研修を受け入れ、後進の育成にも力を注ぐ。

スイカ農家の國分新治さんは、栽培技術に秀でた師匠(妻のリエコさんの兄)から伝統手法である「つる引き」を学んだ。つるを引っ張って、子づるに成る実も何度も間引く非常に手間のかかる栽培方法だ。気の遠くなるようなつる引きを行い、子づるから収穫するスイカはわずか3個のみ。手をかけた分、大玉で糖度が高く、A品率はなんと90%を超える。

しかし、昨今の異常気象によって國分さんの圃場も被害を受けている。昨年は洪水で平坦地の一部の圃場が水没。今年は7月の干ばつで水もちの悪い傾斜地の圃場がほぼ全滅、収穫数は平年の7割に。また気温が高すぎることでスイカの生育不良や土壌病害が起きやすくなっている

それらの対策として、昨年から根張り向上、生育促進効果が期待される土壌改良剤「V-プロテクトG」を導入した。

國分さんは糖度の高い品種「羅皇ザ・スウィート」などを栽培。V-プロテクトGを使ったことで、葉が大きく繁った。妻のリエコさんが作るメロンにも効果を発揮したとか。

V-プロテクトGは有用菌トリコデルマ アスペレラム(F-288株)を含む資材で、作物が土壌病害にかかりにくい環境を作り上げる。また有用菌が根圏で増殖して根張りを促進するとともに、土壌中の不溶化されたリン酸や鉄分などのミネラルを可溶化することで植物の生育をサポート。収量が増える効果を発揮する。

國分さんは4月の定植時にこれを使い、より効果を高める目的で有用菌の高濃度製品である「V-プロテクトサポート」を併用した。

「今年は約2町の圃場すべてに使ったところ、根や茎も太くて生育がよく、スイカの実に栄養をおくる軸もしっかりしていました。特に驚いたのが葉です。通常はスイカの実の日除けに藁をかぶせますが、大きく厚みがある葉のおかげで、その必要がないくらいでした」(國分さん)。

平坦地にある國分さんの圃場では干ばつの被害を受けなかったのは、根が広く深くなっていたからだと分析する。

こうして品質の高いスイカを多く栽培できたこともあり、収穫数が減っても利益をカバーできたという。また収穫間近に突然枯れてしまう現象(バッタン病)は資材を併用した圃場では2年連続発生しなかった。今年から導入した抵抗性台木とともに土壌病害対策の一手として期待を寄せる。環境が変化しても、それに適応していく強い農家の姿がそこにあった。

DATA

V-プロテクトG
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問い合わせ

日本タルク株式会社 アグリバイオ事業部
TEL:03-3257-3851

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文:本多祐介
写真:渡部光哉

AGRI JOURNAL vol.37(2025年秋号)より転載

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