リンゴの輸入量が急増、2年連続で4,000トンに迫る勢い
2018/10/02
財務省の貿易統計によると、昨年のリンゴの輸入量は、2,000年以降では最多となる4,000トン超。今年もそれに近い勢いで、8月までの速報値で3,500トンを超えた。
2012年から増えはじめ
昨年は4,000トン超え
財務省の貿易統計から、ここ2年間、リンゴの輸入量が大きく増加していることがわかった。
リンゴの輸入量は、天候不順で国内生産量が落ち込んだ2012年から、ニュージーランド産を中心に増えはじめた。2015年にやや減少したが、昨年大きく増加し、4,000トン超え。2,000年以降では最多となった。今年もそれに近い勢いで、8月までの速報値で3,500トンを超えている。
2018年は8月までの速報値。財務省の貿易統計から編集部作成
ただしリンゴの輸入は、国産品の流通が減少する5~8月に集中する。9月になると国産リンゴの収穫時期に入り、国内流通がスタートするためだ。例年通りであれば、今年の輸入量がこれ以上増加することは、ほぼないと考えられる。ただし、全国各地で台風の被害が出ているため、予断を許さない状況ではある。
輸入量が増えるということは、国産品との競争が激化することにつながるため、国内の農業者への影響が懸念される。