農業の人手不足が深刻化する群馬、JAが人材確保へ!
2017/12/26
農業は常に人手不足だ。農業経営者として優秀な人材を確保する必要があるが、いざ募集をかけようとなると費用がかかるし、手続きも煩雑そう。販売農家数が5年間で20%も減少し、農業従事者の高齢化問題を抱えている群馬県では、これら課題を解決するために画期的な取り組みが始められている。
担い手支援を行うも
農業人材不足は深刻化
豚、生乳、キャベツ、鶏卵、きゅうり、米、肉用牛、こんにゃくいも、ほうれんそう、なす。群馬県の農業算出額の上位品目だ。これらを栽培する総農家数は50,084戸、うち販売農家数は25,520戸となっており、5年前と比較すると販売農家は20%も減少している(平成27年調べ)。
さらに、農業従事者の高齢化も進行中だ。担い手支援として、「ぐんま農業女子~Magazine~」作成や農業女子と交流する「ぐんま農業体験ツアー」、「新規就農ポータルサイト」などの取り組みも行われているが、まだまだ農業人材の確保は深刻な課題となっている。
こうした課題に対応するため、JAグループ群馬と株式会社 Life Labが、農林水産・アグリビジネス業界専門の求人情報サイト「第一次産業ネット」を活用した農業人材確保事業を開始した。
群馬県内のJA正組合員は、求人情報をネットを通して、全国へ直接配信することができる。農業法人の正社員募集はもちろん、農業経営者のもとでアットホームにパート・バイトとして農作業を行える内容の求人まで掲載されている。JAグループ群馬が費用を負担し、掲載数は無制限。無料から1万円程度の負担額で、面倒な手続きなく求人掲載が可能なのが魅力だ。
JAグループ全国初の取り組みで、同スキームでの導入を検討している地域も出てきているという。農業人材確保にかかる経済的・時間的コストを軽減するこの取り組みに注目していきたい。
問い合わせ
JA群馬中央会 JA群馬担い手サポートセンター
営農企画課 奈良、山田
TEL:027-220-2028
HP:第一次産業ネット
text: Manami Misumi