飲食店向けの希少野菜を栽培 オランダの垂直農園
2017/09/05
有名シェフから高く評価され、地元の飲食業界から大いに注目を集めている、安全で、美味しくて、栄養豊かな希少野菜を栽培しているオランダの「グロウ・エックス」の垂直農園とは?
オランダの「グロウ・エックス」は、垂直農法を用いた人工光型植物工場を首都アムステルダムに設置。
香辛料としても使われるフェンネルや“驚異の穀物”として近年話題となっているアマランサスなど、珍しい野菜やハーブを栽培し、地元のレストランに供給している。
この垂直型農場はLED照明を利用して一年中作物を栽培できることや、水耕栽培によって水の消費量を従来よりも90%以上軽減できるのが利点。殺虫剤や除草剤を使わず、安全で、美味しく、栄養豊かな新鮮野菜は、有名シェフからも高く評価され、地元の飲食業界から大いに注目を集めている。付加価値の高い希少野菜のみを栽培し、飲食業界向けに特化して供給することで、持続可能な収益モデルを構築している点も秀逸だ。
text: Yukiko Matsuoka
『AGRI JOURNAL vol.4』より転載