食品ロスの削減に! 植物由来で安全な青果物向け食用コーティング剤
2021/11/12
農業・環境・買手にも嬉しい、海外の最新ソリューションを紹介。イスラエルでは食品ロスの削減に貢献する、青果物向け特殊コーティング剤の開発が進んでいる。
イスラエル発
青果物向け特殊コーティング
イスラエルのエルサレム・ヘブライ大学の研究者らが創設したスタートアップ企業サフレスカでは、青果物の鮮度を長く保持できる食用コーティング剤の開発をすすめている。野菜や果物の皮に薄く塗布することで、水分の蒸散を抑制しながら最適な呼吸を促し、嫌気性発酵や異臭の発生を防ぐのが特徴だ。
©Sufresca
植物由来の原料でできているため食べても安全で、色や味、臭いもない。これまでにアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を取得し、マンゴー、パプリカ、アボカド、トマト、キュウリで用いられている。プラスチック包装材を用いることなく青果物の鮮度をより長く保持し、食品ロスの軽減につなげるソリューションとして幅広いニーズが見込まれる。
文:松岡由希子
AGRI JOURNAL vol.21(2021年秋号)より転載