要チェック! 畜産の高品質・環境向上・経営改善を支える注目のアイテム4選
2021/12/14
畜産業界で今注目のアイテムをピックアップ。畜舎環境の遠隔モニタリングを可能にするIoTサービスから、牛を見守る高精度AIまで、畜産を進化させる4選をチェックしよう。
ひとつのシステムで牛を管理
牛を見守る高精度AI
Farmnote Color
『Farmnote Color』は牛の首に情報端末を取り付け、行動データを管理するサービスだ。活動量・反芻時間・休憩時間を計算し、繁殖で重要な発情・疾病兆候など注意すべき牛を自動的に選別して通知してくれる。手動で飼育日誌をつける牛群管理システム『Farmnote Cloud』に『Farmnote Color』を連携させると、飼養データと活動データを組み合わせてより精度の高い異常検知が可能だという。
環境・経営管理を効率化!
あらゆる畜舎環境を
インターネットで管理
ファームクラウド
畜舎環境の遠隔モニタリングを可能にする、畜産業特化型IoTサービス『ファームクラウド』。温度・湿度・二酸化炭素濃度、騒音、家畜の行動といった一般的な環境指標を自動で計測、スマートフォンやPC上で見える化。異常検知通知により畜舎内事故防止や出荷頭数アップなど畜産環境を最適に、経営改善にも役立つ。追加機能で豚舎カーテン制御盤との連携や遠隔操作が可能、省力化にも貢献できるクラウドサービスだ。
問/株式会社セラク
風を操り肥育舎内の環境改善
畜舎の冷暖房に
効果的な空調機
スポットバズーカ
大風量・メンテナンス性・耐久性と、畜舎に最適な環境をもたらすヒートポンプ空調『スポットバズーカ』。風量は無段階に制御可能、直進性の風は畜舎内の奥まで到達し広範囲をしっかりカバーしてくれる。フィルターレスで管理も簡単、半開放の畜舎におすすめな移動可能タイプ「一体型」は三相200Vコンセントがあればすぐに使用できるのも嬉しい。大型畜舎向けの「別置型」も。
問/株式会社イーズ
勘と経験に頼らない家畜管理
養豚農家向けIoT
AI家畜監視サービスでDX化
PIGI(ピギ)
『PIGI(ピギ)』は豚の行動を解析するAIのもと、監視カメラやセンサーを用いて大掛かりな設備投資なく、家畜管理ができるIoTサービス。独自解析データのもと、豚の頭数や体重・健康状態から施設の気温・湿度までを監視し、データ管理やアラート通知を行う。これまでにアナログな業務管理が多かった畜産業界において、人の介在を減らす畜産DX化をサポートしてくれる。
AGRI JOURNAL vol.21(2021年秋号)より転載