注目キーワード

政策・マーケット

「お米の大切さを実感しました」井上真央さんが語る、映画撮影時のエピソード

1月8日(金)公開の映画『大コメ騒動』で、富山県で起こった“米騒動”を率いた、たくましい女性を演じた井上真央さん。農業に興味津々な井上さんが今気になっているものとは……?

農家の方から直接届く野菜やフルーツにワクワクしていました

「クランクインするのとほぼ同時に、お米を口にするのをやめました。演じた人物と同じ境遇を味わいたくて」。

そう、2021年1月に公開される映画『大コメ騒動』におけるエピソードを明かしてくれた、井上真央さん。

井上さんが心を寄り添わせるようにして演じたのが、富山県の港町で仲仕として働く女性、いとだ。いとは、家族のために日々懸命に働くも、戦争や米価高騰のあおりを受け、やがて満足に米が買えなくなってしまう。自らはもちろん家族もお腹を空かせており、苦しくてもどかしい。そんな思いを少しでもリアルに感じ取るため、井上さんが選んだのが、“米を断つ”という行動だった。

「やってみると、これが想像以上に辛くて。体力も低下し、精神的にも元気が出ないような状態でした。撮影が全て終わり、久しぶりにしっかりとご飯を食べた時、一段とおいしく感じられて。“日本人に生まれてよかった”と思いましたし、お米の大切さを実感しました」。

もともと、新米や旬野菜をはじめとするおいしい食べ物が大好きで、質も大切にしている。自宅では山形県産のブランド米「つや姫」を好んで食べており、新米の季節を迎えると、富山県産の「コシヒカリ」を取り寄せることもあるそう。

また、過去には、有機野菜セットの宅配サービスを受けていた時期もあるのだとか。「農家の方から直接届く野菜やフルーツは、とても新鮮で、箱を開けるたびに旬の野菜やキレイに色づいたフルーツを見て、ワクワクしていました」と、楽しそうに振り返る。

農業にも興味津々だという井上さん。最近気になっているのは、自然栽培の一つである「ほったらかし農法」。

「小さな頃から、果物や野菜の種を植えて、育っていく様子を見るのが好きでした。きっと、野菜や土が本来もっている生命力に魅かれるんでしょうね」。

井上さんが演じた‘いと’は、荒地でたくましく育つ作物のように、美しさと強さを秘めた女性。本作で井上さんは、そんないとの内面をとらえ、鮮やかに表現している。
 

DATA

映画『大コメ騒動』
2021年1月8日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開


1918年、富山県の貧しい漁師町で起こった「米騒動」。日々の暮らしを守るため、井戸端から沸き上がった女性たちの声が社会を大きく変えていく、笑いあり!涙あり!の実話を、富山県出身の本木克英監督が映画化。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てた、“大痛快“エンタテインメントが誕生!

出演:井上真央、室井 滋、夏木マリ、立川志の輔、左 時枝、柴田理恵
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
公式HP:映画『大コメ騒動』公式サイト

©2021「大コメ騒動」製作委員会

 

PROFILE

井上真央(いのうえ まお)

1987年1月9日生まれ。神奈川県出身。2011年に、映画『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。主な出演作は、テレビドラマ「花より男子」シリーズ、連続テレビ小説「おひさま」、大河ドラマ「花燃ゆ」、映画『永遠の0』『白ゆき姫殺人事件』『焼肉ドラゴン』『カツベン!』『一度も撃ってません』など。


写真:金子怜史
文:緒方佳子
スタイリング:大沼こずえ(eleven.)
ヘアメイク:塩澤延之(モッズ・ヘア)

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  2. 強力な多年生雑草もすっきり一掃! コメリのおすすめ除草剤「マルガリーダ」とは?...
  3. アザミウマの発生を1/10程度に削減! イチゴ農家を救うLEDの赤い光
  4. 日本初、土壌水分センサーを120個設置! ICTが導くみかん栽培の最先端
  5. 薄緑の葉色は「鉄欠乏」のサイン? 予防と対策は?
  6. 雑草のプロフェッショナルに聞く! 草をマルチにするメリットと留意点
  7. 土壌の保水力・保肥力を向上させる「EFポリマー」が日本随一の畑作地帯・十勝に上陸!...
  8. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  9. 鶏舎の消毒作業にレボリューション! 国内初「乗用鶏舎スプレーヤ」がついに完成...
  10. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.31|¥0
2024/04/19発行

お詫びと訂正