自分の”農業ランク”がわかる!? 「儲かる農業」ヒントを発信する情報サイトは必見!
2021/07/05
本当に農業で利益は出せるの? 利益を出す具体的な方法が分からない……といった悩める農業生産者に朗報!『農業簿記』で知られるソリマチが、農業経営シンクタンクを創設し、情報発信サイトを立ち上げた。
「儲かる農業」
多角的にヒントを発信
「日本の農業が危機を迎えていると言われていますが、本当にそうなのでしょうか? ソリマチで会計データと向き合っていると、私達は日本農業が秘めている可能性をヒシヒシと感じます」
こう語るのは、農業利益創造研究所の代表理事を務める平石武さん。平石さんはソリマチの取締役でもあるが、この新事業は公益に資することが目的なので、ソリマチとは完全に別組織の一般社団法人にしたのだとか。
平石 『儲かる農業』のヒントを発信し、農業生産者さんや農業に興味を持つ若者の背中を押してあげたい
「コロナ禍の今でも、儲かっている農業生産者さんは少なからずいます。その方々が、何処で、何を、どのようにお金を動かして育てているのかが分かれば、参考になりますよね? 今回、私がソリマチから離して農業利益創造研究所を立ち上げたのは、そうした『儲かる農業』のヒントを発信して、農業生産者さんや農業に興味を持つ若者の背中を押してあげたい、と考えたからなんですよ。
第三者的、客観的な立場を担保すること、それに高い専門性を確保する目的もあり、外部の方にもご協力いただくことにしました。九州大学大学院農学研究院の南石晃明教授にはアドバイザーに就任していただきます。また、全国のJAと農業生産者さんに農業経営支援を行っている農業経営支援研究所の木下徹さんには、記事のご寄稿をお願いしているんですよ」
確かなデータがリソース
10万件の情報を農業経営に活用
『農業利益創造研究所』はどのようなことをするのか、それは情報発信・農業生産者同士の交流の場の提供・表彰だ。平石さんの話を聞いてみよう。
「農業生産者さんが使用する農業簿記の他に、JAが記帳代行を行うためのシステムもソリマチが提供しています。これら全てを合計するとなんと全国約10万農家の会計をソリマチが支援していることになるんです。この会計データのうち、許諾が得られたデータ*をソリマチから提供してもらい、当研究所でAIを活用して分析します。それを分かりやすい形で農業関係者の皆様に提供していくことで、日本農業の発展に貢献したい、ということなのです」。
*個人情報は含みません
ソリマチのビジョンは「会計でみんなを幸せにする」である。それを突き詰めた末に行き着いたのが、この農業利益創造研究所のようだ。『儲かる農業』のヒントをお探しの方は是非、同サイトを覗いてみよう。そしてビッグデータのAI分析から得られたヒントを自身の農業経営に活用して、儲かる農業を実現して欲しい。
PICK UP!
● コラム
ウェブコンテンツの中心となるのが「コラム」だ。サイトオープン時に公開されたコラムのタイトルが目を引く。
・「AIが分類した2つのパターンの高所得稲作農家グループの特徴とは」
・「稲作農家の所得は他業種よりも高く、そして若い世代の方が高所得!」
これから想像できるように、いずれも『農業簿記』から得られたビッグデータをAI活用して分析した結果を、読みやすく解説している。ビッグデータに基づく客観的かつ信頼性の高い「儲かる農業」へのヒントが無料で読める。これは農業生産者には、必読コンテンツになりそうだ。
● 応援企画
「農業王」……?
面白そうな企画が始まるようだ。日本には、優れた経営を行って利益を創造し、農業経営を行っている方がたくさんいる。その経営方法を世の中に広く発信しよう。それによって農業のイノベーションに貢献しよう、と考えたのが『農業王』という企画。農業経営を行っている個人農家や農業法人の方なら誰でも応募できる。
「農業王におれはなる!」ではないが、「我こそは!」と思った農業経営者は応募してみよう。
● 農業ランク(わたしの農業ランキング)
自分が農業生産者としてどんな立ち位置にいるのか、客観的に知ることができるサービスが『農業ランク』だ。ソリマチが提供する『農業簿記』のビッグデータ(個人情報を含まない・個人事業農家)のなかで、自分がどれくらいの位置にいるのかをランキング表示してくれる。総合ランキングのほか、普通作(稲・麦・大豆)・野菜・果樹・畜産と経営体を選んでランクをチェックすることも可能だ。
遊び的な要素も含みながらも、ランキング計測には収入金額や所得金額、減価償却費といった会計データを使用するから、中身は本格的だ。無料のメンバー登録をすることで閲覧できるので、ぜひ登録して参加してみよう。
PROFILE
一般社団法人 農業利益創造研究所代表理事
平石 武さん
インターネットが普及した直後の1990年代からウェブ農業会計システムを開発した、本分野の創設者。JA全中推奨品であり農業ソフトのベストセラーの『農業簿記』発売元ソリマチの取締役でもある。実家は新潟県の米農家だ。
DATA
一般社団法人 農業利益創造研究所
TEL:03-5420-2205
MAIL:問い合わせフォーム
取材・文/川島礼二郎
Sponsored by 一般社団法人 農業利益創造研究所