畜舎の暑熱対策に!飼育環境を涼しく、快適にする暑熱対策製品2選
2024/09/18
猛暑日の増加により、畜産への影響も深刻化している。それに伴う、暑熱ストレスは、家畜の生産性や繁殖性に大きな影響を及ぼすため、畜舎の暑熱対策をし、家畜の生産性を維持・向上する取り組みが必要となる。そこで、飼育環境を涼しくする畜産暑熱対策製品2選を紹介する。
効率よく安全にドローンで散布!
畜産農家用「遮熱塗料散布」
遮熱をすると扇風機やミストの効果もより発揮され、効率よく牛舎を冷やすことが可能となる。サービス提供を行うラッキーリバーによる比較実験では、遮熱塗料ありとなしで、5.3℃もの温度差があった。しかし、人が手で遮熱塗料を塗るには、人件費も時間もかかってしまい、効率が良くない。そこで紹介するのが「ドローンによる塗料散布」だ。
1000㎡屋根への塗布の場合、今行われている手塗り作業では、足場設置・足場撤去含めて全工程を終えるのに約1ヶ月を必要とする。しかし、ドローンによる塗料散布では、その工期を約1/3に短くすることが可能になる。手塗りに比べて塗りムラは出てしまうものの、安く簡単に散布が可能であるため塗り直しの手間も少なく、トータル金額を抑えて高い効果を維持することができる。
【メリット】
・屋根に登らないため、高所作業がなく安全
・足場不要のため、費用が安く・工期が短い
・太陽の熱が通りにくく、熱の発生を抑えるため、飼育環境を涼しくする
【料金プラン】
◯スレート屋根
施工費:1㎡/1,800円~(税別)
※避雷針のない場合の価格。避雷針有りは要相談。
※諸費用は別途料金
問い合わせ
霧を発生させ、気化熱により冷却!
「ドライフォグシステム」
気化しやすい微細な霧を噴射し、周囲を濡らすことなく気温を下げることができる「ドライフォグシステム」。
クボタの「ドライフォグシステム」はこれまで施設園芸分野で使われてきた。高い水圧で超微粒子の霧を均等散布し、効率よく気化熱による冷却を行う、というものだ。快適な環境を実現することで、暑熱ストレスからの体調回復、夏バテ予防、採食量の回復、乳量回復、疾病発生率の減少、受胎率低下の改善などの効果が期待できる。大型扇風機と併用することで、さらに暑熱対策効果を上げることも可能。
【メリット】
・「表面積が大きい!」
暖かい空気との接触面積が大きいので気化しやすい。
・「超微粒子の霧なので濡れない!」
急に体温を低下させることがないため、家畜のストレスも低い
・「全て気化!」
空気中の熱を効率よく奪い涼しくするため、牛だけでなく作業者にも快適な環境に
【料金プラン】
※要問合せ