Instagramの育て方を大解剖!魅力的で建設的なアカウント設計とは|ゼロからはじめる農家の広報【3】

農学部卒のフリーランス広報がお届けする、農家のための広報の入門コラム。第3回の今回はSNSのなかでも固定ファンをつくりやすいInstagramのアカウントの育て方を詳しく紹介!コラムを読んで、農産物や観光農園の魅力を消費者に届けるための、魅力的で建設的なアカウント設計にトライしてみていただきたい。

<目次>
1.Instagramのアカウントをつくる目的
2.Instagramの投稿の種類
3.最低限押さえておきたいInstagramのアルゴリズム
4.実践! Instagramのアカウント設計
自己紹介用の投稿
定期投稿=保存推奨の投稿
フォロワーにメリットがある投稿
新規フォロワーを獲得するための投稿
5.アカウントに意味を持たせてより良い運用を!

 

前回記事▶HPやECサイト、つくったまま放置してない? 明日にでもはじめられる広報手段|ゼロからはじめる農家の広報【2】

Instagramの
アカウントをつくる目的


最初に整理しておきたいのが、Instagramのアカウントをつくる目的だ。第1回コラム記事でも紹介したように、XやInstagram、YouTubeなど、アカウントが複数ある方も多いのではないだろうか?

確かに、複数のアカウントを持つことで様々なユーザーに情報を届けられるメリットはあるが、運用を続けるには手間がかかり過ぎてしまい、投稿が数年前で止まっている……などはよく聞く話だ。

そうならないためにも、まずはアカウントをつくる時点で、「直販のお客さんを開拓するため」「観光農園の来場者数を増やすため」のような単純明快な目的を定めよう。すると自ずと、アカウント名やプロフィール文にどんな言葉を選べば良いかも見えてくる。

SNSの見直しについては、第2回コラム記事も参考にしていただきたい。
 

Instagramの
投稿の種類

すでに知っている方も多いと思うが、おさらいのためにもInstagramの投稿の種類を整理しておこう。基本となるのはこの3つ。

他にも、ストーリーズをテーマごとにまとめた「ハイライト」、DMの上部に表示される24時間で消える「ノート」、フォロワーに対して一斉にコンテンツを送付できる公開型のDM「一斉配信チャンネル*」もある。

*:機能を利用するには、一定数のフォロワーがいることなどの条件がある(2026/4/15時点)

 

最低限押さえておきたい
Instagramのアルゴリズム

アルゴリズムとは、SNSフィードでどのコンテンツを上位に表示させるかを決めるデータやルールの総称である。1ユーザーに対して一つのアルゴリズムが一意に生成されるため、基本的に他のアカウントで全く同じコンテンツが表示されることはないと言われている。

Instagramを運用する上で、最低限押さえておきたいアルゴリズムはこの3つだ。公式サイトでも解説されているので、ぜひご一読いただきたい。

 

実践!
Instagramのアカウント設計

目的を整理したら、それに紐づく投稿を設計していくわけだが、内容や前段で紹介した投稿の種類に応じて投稿を設計することをおすすめする。具体的には「プロフィール用の投稿」「定期投稿=保存推奨の投稿」「フォロワーにメリットがある投稿」「新規フォロワーを獲得するための投稿」の4つだ。

自己紹介用の投稿

アカウントのグリッドに固定しておきたい、農園紹介を兼ねた投稿だ。新しいフォロワーやプロフィールに訪れたフォロー外のアカウントが、この投稿を見て農園について知ってもらうことを目的としている。

□投稿の種類:フィード&ストーリーズ

定期投稿=保存推奨の投稿

「○月のおすすめ商品」「○月の観光農園の営業カレンダー」など、定期的なお知らせの投稿だ。投稿文や画像の中で「保存推奨」と目立つように記載するのも良いだろう。

□投稿の種類:フィード&ストーリーズ

フォロワーにメリットがある投稿

農園からの一方的なお知らせや宣伝ばかりではフォロワーが離れてしまう。全体の3割くらいは、フォロワーにメリットがあるお役立ち投稿を織り交ぜるように心掛けたい。お得なセールやプレゼントキャンペーン、人に自慢したくなるような農産物の豆知識なんかも良いだろう。

□投稿の種類:フィードorリール

★動画構成の参考【スエコ農園さん】

1.「嬉しいお知らせがあります」からスタート
2.販売再開を待っていたお客様へ謝罪と感謝
3.普段の農作業の動画+農園のこだわりを紹介
4.養鶏で大切な飼料を紹介
5.食卓を想起させる、新鮮な卵を割るシーン
6.「最短発送します」と、お客様へ誠意を示す
7.詳細やHPへのアクセス方法を説明

新規フォロワーを獲得するための投稿

農園の日常の一幕や前段のお役立ち投稿などは、リールで動画投稿することでフォロー外のリーチを増やすことができる。量より質にこだわって、渾身のリール動画でファンを増やしていこう。

□投稿の種類:リール&ストーリーズ

★動画構成の参考【辻養蜂場さん】

1.養蜂の専門知識への興味・関心を誘う文句
2.手元をズーム&ズームアウトしながら音声とテロップで解説
3.養鶏が繊細であること、手間がかかることを自然とアピール(食に興味がある人の関心を誘う)
4.まとめ
5.購入方法やギフト情報を紹介

 

アカウントに意味を持たせて
より良い運用を!

筆者がこの連載を始めた一つの理由に、「更新が止まったSNSを1つでも減らしたい」という思いがある。なぜなら、二次情報や模倣情報、嘘情報が蔓延る現代で、自社の農産物や観光農園の”オリジナル情報”を発信できるのは、農家であるが故の強みになるからだ。

このコラムを参考に、アカウントの目的と投稿内容を整理して、ぜひより良い運用を目指していただきたい。

▶次回:
「SNSインフルエンサーとの上手な付き合い方」として、筆者が実際にSNSのインフルエンサーにPR投稿を依頼した流れやその時の注意点を紹介。お楽しみに!

 

Profile

福岡こむぎ

農学部/作物学研究室(研究作物:パン用コムギ)を卒業。
食・農業領域専門のコンサルティング会社で農家さんのECサイト運用や自社の広報に従事したのち、集客施設の開業&広報チームの立ち上げに携わる。現在はフリーで活動中。
大学時代には、ミャンマーの農村部に長期滞在して農業の資材屋ビジネスに携わったり北海道で酪農の住み込みバイトをしたり。生命力強め。

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