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導電性液体散布&電荷をかけて除草完了! 新たな雑草防除ソリューションが登場

シンプルなアイデアからIoTまで、海外の幅広い農業イノベーションをチェックしよう。今回紹介するのは、導電性液体と電荷を用いた除草する新ソリューション。雑草に無毒の導電性液体を散布したうえで、電荷をかけてこれを枯死させ、除草する仕組みだ。

導電性液体と電荷で除草する
新ソリューションが欧州進出

オーストラリアの大手農薬メーカーニューファームとドイツのスタートアップ企業クロップゾーンは、2020年10月、独自の除草ソリューションの欧州市場での実用化に向けて提携した。

化学プロセスと物理的プロセスを融合させたこのソリューションは、雑草に無毒の導電性液体を散布したうえで、電荷をかけてこれを枯死させ、除草する仕組み。有機農業ガイドラインに準拠しており、既存の化学合成除草剤に比べて、雑草防除の効率性が高く、エネルギー使用量を抑え、環境への負荷も軽減できるのが利点だ。

2021年にドイツとベネルクス諸国でこのソリューションの提供を開始した後、ニューファームの販路を活用して、欧州市場に展開していく方針だ。

©CROP.ZONE GmbH


文:松岡由希子

AGRI JOURNAL vol.18(2021年冬号)より転載

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