玉ねぎ栽培におすすめな肥料とは?育て方に最適な追肥の時期や方法を紹介!
2025/02/05
玉ねぎ栽培に挑戦したいものの、肥料選びや施肥方法に悩む方は多いだろう。本記事では、最適な肥料の選び方や、肥料不足や過剰肥料によるリスクを避けるための具体的な施肥タイミングと方法について詳しく解説する。
1.【徹底解説】玉ねぎとは?
2.玉ねぎ栽培に最適な肥料とは?
3.玉ねぎの肥料不足と過剰肥料のリスク
4.まとめ
家庭菜園において玉ねぎ栽培に挑戦したいと思っている方は多いと思うが、やり方がわからないと悩んでいる方は多いのではないか。
玉ねぎ栽培は難しいが、玉ねぎに合った適切な肥料を選んで与えれば初心者でも美味しい玉ねぎの栽培が可能だ。
では実際、玉ねぎにはどのような肥料を使えば良いのだろうか?
今回の記事では、玉ねぎ栽培におすすめな肥料と育て方、そして最適な追肥の時期と方法について解説していく。玉ねぎ栽培が上手くいかなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしていただきたい。
【徹底解説】玉ねぎ栽培の特徴は?
玉ねぎは、春と秋の2つの季節で栽培が可能だ。どちらの季節でも適切な温度があり、春秋共に20℃前後の温度が発芽に適切である。寒地で栽培する場合は春先、温暖地・暖地で栽培するなら秋が適切と、地域によって栽培に適切な時期は異なる。
出典:サカタのタネ
また玉ねぎの栽培期間は、他の野菜と比べても長めであるため、事前に栽培や施肥設計が大切だ。
玉ねぎは肥料の分量を間違えてしまうと美味しさが変わってしまうので、肥料を追肥するタイミングを間違えると成育が遅れたり病害のリスクが発生してしまう。美味しい玉ねぎを作ろうと思ったら、必要な時期に過不足しないように施肥することが必要だ。
玉ねぎは肥料の施肥管理が難しい作物であるので、事前の施肥設計は念密に計画すべきである。
玉ねぎ栽培に最適な肥料とは?
玉ねぎを栽培する際には、季節や土壌など栽培する条件によって最適な肥料は異なってくる。
少しでも美味しい玉ねぎを栽培したいと思ったら、土壌環境や品種を事前に確かめて、肥料の配合比を変化させることが重要である。とはいえ、初めて玉ねぎを栽培する際、どんな肥料を使えばいいのかと頭を悩ませた人は多いかもしれない。
そこでここからは、玉ねぎ栽培に最適な肥料について詳しく解説していく。
元肥に適した肥料の選び方
玉ねぎの元肥には、緩効性の園芸化成肥料が最も適切である。
美味しい玉ねぎを栽培するには、肥料が必要な時期に過不足の無いように肥料を与えてやるのが大事であり、加えて品種や温度なども頭に入れて肥料を使わなければならない。
肥料の量は、1㎡あたり200gが最も適した量で、収穫時期に肥料の効果が切れるように与えていく必要がある。肥料の効果は、平均で与えてから1ヶ月半〜2ヶ月ほど効果が続くので、それを目安に肥料を与えるようにすべきだ。
リン酸が重要な理由は?
玉ねぎを栽培するに当たって、リン酸は欠かすことのできない栄養素の一つである。
特に根や葉の成長にリン酸は大事で、生育中は常に不足しないようにリン酸を施肥しておかなければならない。
リン酸の施肥量は、1㎡あたり20gほどの使用が適切である。なお火山灰の土壌においてはリン酸の効果が薄れてしまうため、その場合は直下施肥というリン酸を直接苗の下に使用するのが効果的だ。
もしリン酸を不足させてしまうと、玉ねぎの成熟が通常の時期より遅れ、葉や茎が小さくなってしまい玉ねぎの甘みが出なくなってしまう恐れがある。
玉ねぎを栽培しようと思ったら、リン酸の準備は忘れないようにしたい。
追肥の時期と適切な方法を紹介!
玉ねぎの追肥の時期と適切な方法は、玉葱の品種や栽培する時期、地域によって異なるが、一般的に追肥は定植の2週間後に行うのが適切である。
1回目の追肥は、早生種の場合は12月中旬〜1月上旬、中晩生種の場合は1月初旬〜中旬に行うのが一般的だ。
2回目の追肥は、早生種は2月上旬から中旬、中晩生種の場合は2月中旬〜下旬にかけて行うのが適切である。この追肥は、春に根を成長させるために大事なものになるため、必ず行う必要がある。
早生種の追肥は2回目まで行い、中晩生種は2月中旬〜3月の上旬にかけて追肥すれば、春先には美味しい玉ねぎができる。なお春から栽培する場合、基本の土を耕しておけばそれだけで生育が可能なため追肥は行う必要がない。
追肥は、止め肥のタイミングを合わせることが大切である。タイミングを間違えると、生育不良や病害の発生を招く恐れがあるので十分に注意したい。
玉ねぎの肥料不足と過剰肥料のリスク
玉ねぎ栽培においては、肥料が不足しても過剰に肥料を与えても、花を咲かせる茎にあたるトウが立つようになって美味しさが低下するリスクがある。また追肥のやり方を間違えたりしてしまうと、玉ねぎが大きくならず病害のリスクが高まるので、肥料を与える時には細心の注意を払って与えなければならない。
特に初めて玉ねぎを栽培する際に、最適な肥料選びや施肥方法がわからず、どのようにしたらいいのかわからないと悩んだ方は多いのではないだろうか?
ここからは、玉ねぎ栽培における肥料不足と過剰肥料のリスクについて詳しく解説していく。
玉ねぎ栽培の肥料選びで気を付けたいポイントを紹介
玉ねぎは、他の野菜と比較しても栽培期間が長いため、ゆっくりと時間をかけて効率良く肥料を使用していくのが大事だ。
玉ねぎは冬に根を張らせ、春に勢いよく育つようにするために、現肥にリン酸成分の肥料を多めに与えるようにするのがポイントである。
最も効果的なのが化成肥料と過リン酸石灰、あるいは熔成燐肥で、列植えの場合は植え溝のところに与え、ベッド植えなら全面的に耕しこむようにまくのが効果的だ。
肥料はただ与えればいいわけではなく、土壌環境や堆肥の状態、品種の早晩性によって効果は異なる。そのため玉ねぎの苗や肥料を購入する際には、事前に注意事項を確かめておくことが大事だ。
玉ねぎに効果的な肥料はホームセンターや園芸センターなどで多く販売されているが、中でもおすすめなのが「玉ねぎ一発肥料」である。
本来肥料は定期的に与えるものであるが、こちらの肥料は植え付け時に土に混ぜておけば、収穫まで追肥の必要がないので、追加で与える必要はない。肥料には硫黄コーティングされた緩効性のチッソ肥料が含まれているので、収穫まで育ちやすいのが強みだ。土に残らず環境にもやさしいので、初めて玉ねぎ栽培をする人にも最適である。
玉ねぎ一発肥料について詳細を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてほしい。
最適な施肥方法とは?
玉ねぎ栽培において最適な施肥の方法は、苗を植えた後に穴や溝を掘ってそこに肥料と土を混ぜる方法と、液肥を水で薄めて潅水にして混ぜて施す2つの方法がある。
施肥はあくまで生育に合わせた分量を心がけるようにし、一度に与えると逆効果になるので注意したい。
玉ねぎの栽培において最適な施肥の量は、1㎡あたりの成分量でチッ素は20g〜25g、リン酸とカリは20g〜30gが最適である。秋から冬に栽培するにあたっては、1月から肥料の効率を高めるようにし、3月上旬には止め肥としてそれ以上の肥料は与えないようにするのが最適である。
施肥は上手く行えば良質な玉ねぎが栽培できるので、事前の注意をしっかり確かめて行うようにしたい。
まとめ
今回の記事では、玉ねぎを栽培する上でおすすめの肥料と、育て方に最適な追肥の時期や方法について解説してきた。
少しでも美味しく玉ねぎを栽培するためには、玉ねぎの品種や温度などを事前に頭に入れて必要な時適切な量の肥料を与えるのが大事である。
また玉ねぎは、他の野菜と比較しても栽培期間が長いため、ゆっくりと時間をかけて栽培し効率良く肥料を与えるようにしなければならない。
初めて玉ねぎを栽培する人にとっては、肥料の与え方などで色々戸惑う人も多いかもしれない。近年には、追肥の必要が無い肥料もホームセンターなどで販売されているので、ぜひ色々と試していただきたい。