ドローンで花粉を散布! 世界初の人工授粉ソリューションとは?
2019/06/06
世界では次々と新しい農業のかたちが生まれている。今回は、アメリカで生まれたドローンによる花粉散布ソリューションをチェックしてみよう。
空から花粉を散布する
「ドロップコプター」
「ドロップコプター」はドローンを活用した世界初の果樹園向け人工授粉自動化ソリューション。事前に設定したルートに沿って、樹冠から約3メートル上空を飛行し、授粉が必要な樹冠に花粉を直接散布することで、無駄を軽減した効率的な人工授粉を行う。
また、受粉を媒介するハチは寒い時期や夜間に活動が鈍くなりがちだが、「ドロップコプター」は昼夜や気象を問わず自動で人工授粉できるため、限られた開花期を有効に活用できる。
「ドロップコプター」はこれまでに米国でリンゴ、梨、アーモンド、チェリーの人工授粉に活用されており、果樹園での農業生産制を高め、収穫高の向上に寄与するソリューションとして期待が寄せられている。
TEXT: Yukiko Matsuoka
AGRI JOURNAL vol.11(2019年春号)より転載