農業×環境保護、農業×教育、農業×IT…様々なモデルケースから学ぶ持続可能な農業
2021/03/15
自治体から生まれるエネルギーと、持続可能な農業発展を組み合わせ最先端の取組みを行う佐賀県佐賀市。熱、CO2、電気など、様々なエネルギーをリサイクルするという資源循環をテーマに佐賀市が見据える未来を解き明かすセミナーが開催される。
佐賀市の“農業×工業”
無料セミナー開催!
農業の発展のためには暖房やCO2などが必要であり、化石燃料に依存していることがほとんどだ。
しかし、昨今のSDGsやESGといった社会の流れに伴い、政府は2050年にはCO2排出量をゼロにするといった目標を掲げ、農林水産省は「みどりの食料システム」戦略という持続可能な農業発展という新しいテーマを掲げ始めている。
新しい農業の形が求められる中、産業の垣根を越えて最先端の取組を始めた自治体がある。それが佐賀市だ。
工場などから排出される熱を利用する農場は日本にいくつか事例があるが、佐賀市は排熱と排ガスの両方の再利用に日本で初めて成功した。
自治体の清掃工場は全国に約700あり、佐賀市では清掃工場に「CCU」というCO2分離回収設備を導入し、周辺の生産者に排ガスを供給できる体制を整えてきた。キュウリで55t/10aを達成したゆめファーム全農SAGAもその一つである。
佐賀市は、従来は捨てられていたエネルギーを他の産業に供給するこのモデルケースを他の自治体にも普及すべく、『CCCS(Co-Creation Circular eco Saga)』というプラットフォームをつくり、他の自治体への横展開を促している。
工業と農業といった産業間の相乗効果によって、広い意味での持続可能な産業づくりに取り組む予定であり、今回WEBセミナーを開催することに至った。
生産者から金融、ITまで
多彩なパネリスト登壇
熱、CO2、電気など、様々なエネルギーをリサイクルするという資源循環というテーマだが、佐賀市のすごいところはその先まで検討していることである。
佐賀市は、環境エネルギーだけでなく、人やお金といった経営資源までを捉え、地球環境と事業者の持続性の両立に取り組む必要があると考えており、今回のWEBセミナーのパネルディスカッションでは大手金融機関である三井住友銀行や三井住友海上火災保険がパネリストとして登壇する。
今回のwebセミナーでは、「佐賀市CCCSすごかガーデン」の構想の他、クラファン総研の板越ジョージ氏による基調講演が行われる。
パネルディスカッションでは、地元佐賀の先進アスパラガス生産者であるA-noker、金融面で三井住友銀行、ロボティクス面で三井住友海上火災保険、データ分析の面でテラスマイル、農業に衛星を活用しようとしているJAXA認定ベンチャーの天地人、そして施設園芸分野の雄である誠和と、様々なプレイヤーが農業発展、地球環境保護、経営継続性、IT導入、教育など様々な課題を解決するモデルケースとして議論をする。
オンラインでの現地視察も予定しており、一見の価値があるウェビナーだ。
共に創る未来の産業 CCCSプログラム・農業のReデザイン
日 時:2021年3月19日(金)13:30~16:00
会 場:オンライン開催(YouTube Live/Zoomウェビナー)
参加費:無料
プログラム
●共に創る未来の産業 農業のReデザイン
●基調講演「新たな価値を共創するアグリビジネス」佐賀大学客員教授 板越ジョージ氏
●パネルディスカッション
●「CCCSすごかガーデン」構想紹介
●バーチャル現地視察
問い合わせ
佐賀市清掃工場(担当:福田/前田)
TEL:0952-40-7191
MAIL:biomass@city.saga.lg.jp