ハウスを積雪から守る支柱ユニットに、強度を上げた新タイプ追加
2018/08/07
積雪によるハウスの倒壊を防ぐ「スノーレジスト」に、パイプの径を太くして剛性を高めた48×42セットが新登場。89cmの積雪に耐えられるよう、さらなる強靭化を施した。
パイプの一時撤去も簡単
必要なときだけ設置できる
2018年7月11日~13日、東京ビッグサイトで「施設園芸・植物工場展 2018(GPEC)」が開催された。アグリジャーナル編集部は、会場内の各ブースを徹底取材。注目ブースを、複数回に分けて紹介する。今回は、パイプハウスの強靭化を推奨する佐藤産業だ。
同社が発売しているスノーレジストは、太さの異なる2本の鋼管パイプを組み合わせて、ハウスの強度をアップする耐雪支柱ユニット。ハウスの峰部分に専用部品を取り付けておき、パイプをつっかえ棒のように設置することで、雪が積もっても潰れないように支える。
峰部分に設置する専用部品
パイプは中央部分で分離できるようになっており、積雪の心配がない時期などには外しておくことができる。春・夏・秋にはハウス内を広く使い、冬のみ支柱を追加してハウスの強度を高める、といった使い方が可能だ。
パイプの中央部分の部品を外せば一時撤去できる
同社はこれまで、パイプの太さが32×25のものと、38×32の2種類をラインナップしていたが、今回新たに「48×42」の新モデルを追加した。パイプの径をさらに太くして、強度を高めている。間口6m、峰高4mのハウスに3mピッチで取り付けた場合、89cmの積雪に耐えることができるという。
佐藤産業のブース担当者は、新タイプの開発経緯について「スノーレジストは一時撤去が簡単で、使わないときにはしまっておけるので、もともとは雪国以外のところで使うことを想定していた。しかし雪国からのニーズも多くあったため、従来モデルよりも頑丈な48×42の新商品を開発した」と語っている。