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畝間・株間除草をラクにする刈払機アタッチメントが登場

手間のかかる、畑の畝間・株間除草。そこで活躍する製品として「うね草取りまーPRO」が登場した。ここでは製品の特徴とユーザーの声を紹介しよう。

畝間・株間の除草を
効果的に行うには?

少しでもラクに、効率的に行いたい雑草対策。これまで小誌でも刈払機から乗用草刈機、ラジコン、ロボットに至るまで多くの製品を紹介してきたが、今回取り上げるのは、畝間・株間などの狭い場所の草削りに便利な製品だ。

株間の除草は通常、鍬や鎌を使って手作業で行うのが一般的だ。左右に振って使う刈払機や草刈機では作物を避けるのが難しいため、手作業で長時間腰をかがめて行うことが多く、身体への負担が大きかった。

そこで、立ち姿勢のままスピーディに作業することができ、負担の軽減ができるものを……と、開発されたのが既存の刈払機に取り付けて使うことが可能なアタッチメントの「うね草取りまーPRO」だ。

大型機械が入れない株間や畝間などの狭い場所での、背丈20cmほどの除草に最適で、刃が露出していないため花壇や植え込みの管理でも活躍する。フリーハンマー方式のカッターが雑草を根本から細かく粉砕することで集草の手間が軽減されるほか、年間での除草回数を大幅に削減できる減容効果がある。
 

 

「うね草取りまーPRO」の
製品特徴は?

うね草取りまーPROは着脱可能な車輪付きで、掃除機のように地面に置いて滑らすように使用する製品だ。そのため重量感が少なく、余分な力を入れずに作業できる。車輪装着時の刈高さは2段階に調整可能で、用途に合った使い分けができる。さらに車輪を外せば、雑草を根元から削り取ることが可能だ。
 

 
また、本体カバーの内側に採用された可動式インナーラバーが、作業中の石詰まり・土の付着を抑制。作業中に回転が止まることや、小石が内部カバーに接触して衝撃音を起こすことを抑え、快適に作業することができる。

これらの特長はヒット製品である旧モデル「うね草取りまー」からの改良点として追加された機能であり、満を持して今年6月にリリースされてから、youtubeをはじめとして口コミでその人気が広がっている。
 

 

 

実際の使い勝手は?
製品レビュー!


 
製品レビューをいただいたのは、山口県で農業とゲストハウス「自然満喫型ゲストハウス郷~sato~」を営む落合せい香さん。「農業は雑草との闘いですが、いろいろな農法や機材を試し自分や環境にあった方法を模索していくのも、農業の楽しみだと思っています」と話す落合さんは、旧モデル「うね草取りまー」から活用しているユーザーだ。その活用方法について話を聞いた。

Q. うね草取りまー導入の経緯をお教えください。

炎天下での畑の除草作業がきつく、手間を減らす方法を探していたところ、YouTube動画やSNS広告などで、うね草取りまーの存在を知り、関係のある農機具屋さんに取り寄せしてもらいました。

Q.製品はどのように使用していますか?

畝間は背負いの草刈機やスパイダーモアで除草を行っていますが、畝の作物の間は草刈機で刈ると、作物を誤って刈ってしまったり茎を傷つけてしまったりするので、そのような細かい場所では、うね草取りまーが便利です。まずは背負いやスパイダーで長い草等を刈って、うね草取りまーか鎌で手刈りをする、という使い方です。

Q.旧モデルの使い勝手の違いは?

旧モデルは、湿った土壌や石の多いところでは、石詰まりや土の付着が発生し、扱いが難しい現場もありました。しかし、今年6月発売の新モデル「うね草取りまーPRO」は大幅に改善し、扱いやすさが向上しています。2台同時に使用した際、その違いには本当に驚きました。旧モデルの最大の特徴である“雑草を粉砕し、土表面まで削ってくれる”という効果は、しっかり継承されています。

Q. うね草取りまー導入による作業の変化・効果は?

毎日草との闘いで、畝間だけでも除草剤を使用しないといけないかもしれないと考えていました。
収穫体験時にはその場で野菜の丸かじりを行ってもらいたいので、除草剤はなるべく使いたくあり
ません。そんな今年、うね草取りまーを導入したことで小さい草は根っこまで取れ、雑草の伸びが
抑えられ格段に除草作業の時間が短縮されました。

 

 

DATA

株式会社アイデック

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