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草刈のプロに聞いた! 農家のお悩み別「刈払機選び」のポイント

長い畦道を効率よく刈りたい、ハウスの周囲を手軽に刈りたい…刈払機に何を求めるかは、農家によって様々だ。そこで、悩み別に刈払機選びのコツとおすすめ製品を、草刈のプロに伺った。 自身の悩みを解決する刈払機をチェックしてみては?

<目次>
1. 刈払機の種類と基本的な選び方
2. 農家の用途に合わせた選び方は?あなたにオススメの刈払機はコレ!
 ● 斜面で使いやすい機種が欲しい
 ● 疲れにくいモデルが欲しい
 ● ハイパワーかつ疲れにくいものが欲しい
 ● メンテナンスの手間を減らしたい
 ● バッテリー式でも、パワフルなものが欲しい
3. 刈払機下取りキャンペーンをチェックしよう

 
刈払機に何を求めるかは、農家によって様々だ。長い畦道を延々と刈る必要がある人もいれば、ハウスや自宅の周囲を手軽に刈りたい人もいる。高齢の両親と共用する人もいれば、近隣住民に迷惑を掛けたくないと願う人もいるだろう。
 
そんな農家の多様なニーズに応えるべく豊富な刈払機のラインナップを誇るのが、ドイツ発のブランドSTIHLである。高性能かつ高品質なチェンソーは高く評価され、その販売台数が世界No.1のブランドであるが、同社の刈払機もまた、チェンソーに負けず劣らず要注目だ。
 

刈払機の種類と基本的な選び方

まずは刈払機初心者に向けて、刈払機の選び方の基礎知識を紹介しよう。既に知っているという人は、次の「農家の用途に合わせた選び方は? あなたにオススメの刈払機はコレ!」から読めばOKだ。
 

「エンジン式」「バッテリー式」って?

刈払機の動力源は、長年にわたってエンジンが一般的であったが、近年は高性能なバッテリーモデルが登場したことで、様相が一変している。
 
エンジン式の特徴は、とにかくラインナップが豊富であること。軽量モデルから高出力モデルまで、また斜面での作業に適した背負式モデルを選ぶこともできる。燃料さえ事前に用意しておけば、作業時間を気にせず長時間使うことができるのもエンジン式のメリットだ。
 
バッテリー式の特徴は、とにかく手軽であること。燃料の準備やエンジン始動、それに作業後の燃料抜き取り・保管などの面倒な作業から解放される。また、動力から音や熱、排出ガスが発生しないことも、近年バッテリー式が注目される大きな理由となっている。
 

パワー(排気量)の違い

どのような草を刈るのか、また作業する面積によっても、刈払機に求められるパワー(排気量)は変わってくる。
 
ハイパワーなモデルを選べば、深く生い茂った雑草地でもバンバン刈ることができるし、大面積での作業効率は高まる。しかしハイパワーモデルは排気量の大きいエンジンを搭載しているから、刈払機全体の重量は重くなる。軽量モデルを選べば、取り回しは圧倒的に良くなるが、広い面積に強い草が生えているような場所の草刈には適さない。
 
かつては「バッテリー式はパワー不足」と言われていたが、バッテリー式の性能が上がった今、それは過去の話となった。バッテリー式でありながらハイパワーというモデルも存在する。
 

使う場面と選び方

主に作業する場所が、平坦なのか、斜面なのか。広い草地なのか、自宅周辺やハウス回りなどの入り組んだ場所なのかによっても、適したモデルは異なる。
 
平坦であれば通常モデル+ハーネスでも軽労化を図れるが、斜面での作業時間が長い場合は背負式を選ぶと良い。また、作業場所の周辺が住宅地なら、騒音や排出ガスが出ないバッテリー式を選ぶと良いだろう。
 
また刈払機を新しく買い替えるなら、お得な下取りキャンペーンもあるため、チェックしてみてほしい。
 

 

農家の用途に合わせた選び方は?
あなたにオススメの刈払機はコレ!

ここからは、Q&A方式。STIHL製品を知り尽くす同社プロダクトマネージャーに、農家の方からよく聞かれる質問に答えて頂いた。
 

斜面で使いやすい機種が欲しい!


 
Q:水稲農家です。畔草刈りに刈払機を使っていますが、斜面が多く、普通の肩掛け式の刈払機は使い難く、疲れてしまいます。斜面で使いやすい機種を教えてください。
 
A:背負式の刈払機『FR 235』がおススメです。出力1.55 kWとSTIHLが国内販売する背負式モデルのなかで一番のパワーを誇りますが、お求めやすい価格設定です。柔らかい草はもちろん、太い草もバンバン刈り取ることができます。
 
カッティングアタッチメントは、不安定な斜面でもキックバックを気にせず作業がおこなえるナイロンコードカッターを標準装備しているうえ、チップソーなどの金属刃を使用する際に必要な取付けキットも標準付属。用途に応じた使い分けが出来ます。

 
傾斜地の草刈作業では、一般的な肩掛け式では上手く刈ることができなかったり、果樹園などの傾斜がきつい場所では自走式や乗用タイプも使えないことから、「やむを得ず手刈りしている……」という方もいることだろう。
 
是非一度、山林などの斜面での刈払い作業に対応するSTIHLの背負い式を使ってみて欲しい。人間工学設計の背負部分が背中にフィットして、作業を圧倒的にラクにしてくれるはずだ。
 
斜面で使いやすいタイプの刈払機を探しているならコレ!

FR 235


排気量:36.3 cm³
出力:1.55 kW
重量:10.3 kg
希望小売価格:45,000円(税別)
 


『FR 235』の使用例

 

疲れにくいモデルが欲しい


 
Q:露地で野菜を栽培しています。敷地は広いですが柔らかい草がほとんどです。年齢のためか、作業していると肩に負担がかかり、疲れてしまいます。疲れにくいモデルを紹介してください。
 
A:STIHL本社が日本向けに専用設計した軽量シリーズのなかの『FS 23 C』『FS 24 C』はいかがでしょうか? 重量も軽いうえ人間工学設計のハンドル形状となっており、作業者への負担が大幅に軽減されます。
 


人間工学設計を採用したハンドル

 
上記の2機種は重量3.8 kg~と軽く、そのうえSTIHL得意の人間工学設計を採用しているから、とにかく疲れにくい。しかも、エンジン式に苦手意識を持たれている方からよく耳にする「エンジン掛けられない問題」を軽減できる。エンジン始動がうまく行かないと、作業が遅れるだけでなく、除草前から疲れてしまいモチベーションも下がってしまう。
 
ここで紹介してくれた『FS 23 C』と『FS 24 C』には、初心者でもエンジンを掛けやすくする「エルゴスタート」という機構を搭載。初心者にも優しいモデルなのだ。
 
エンジン式で軽量タイプを探しているならコレ!

FS 23 C


排気量:21.4 cm³
出力:0.75 kW
重量:3.8 kg / 3.9 kg / 4.2 kg (2グリップ/ループ/両手)
希望小売価格:37,000円(税別)
 

FS 24 C


排気量:21.4 cm³
出力:0.75 kW
重量:4.0 kg / 4.1 kg / 4.4 kg (2グリップ / ループ / 両手)
希望小売価格:43,000円(税別)
 

ハイパワーかつ疲れにくいものが欲しい


Q:水稲栽培農家です。ある程度の広さを草刈りする必要があるので、パワーがあるモデルを探しているのですが、それでいて疲れにくいと有難いです。そんな我が儘なニーズに応えられるモデルはありますか?
 
A:パワーが自慢の『FS 120』や『FS 250』に、オプションの『アドバンスハーネス』を使用すると良いでしょう。『FS 120』『FS 250』ならばパワフルに作業が行えますが、重量は軽量シリーズよりは重くなります。それを補うのが『アドバンスハーネス』です。人間工学設計により刈払機の質量を分散させることで、作業時の身体への負担を軽減させることができるのです。
 

 

アドバンスハーネス


希望小売価格:8,500円(税別)
 
是非、知っておいて頂きたいのが、STIHL製品は排気量の割にはハイパワーである、という事実だ。自動車の世界では小排気量高出力なモデルが高く評価されているのはご存知の通りだが、STIHLは刈払機でソレを実現している。端的に言えば、高性能なエンジンを搭載している。
 
例えば、『FS 25 C』・『FS 26 C』は24.1 cm3と排気量は小さいが出力は0.9 kWを誇り、それでいて重量は4.5 kg~と軽量だ。排気量あたりの出力に自信があるから、STIHLは出力を公表している。STIHL製品は、より排気量の大きな一般的な製品と、同等以上のパワーを誇るのだ。
 

メンテナンスの手間を減らしたい


 
Q:水稲を栽培している農家です。広くない田んぼの周辺の草刈りに刈払機を使用しているのですが、とにかく燃料を作るのが面倒。それにメンテナンスの手間と費用も馬鹿にならず困っています。また、自宅周辺でも使いたいです。適したモデルはありますか?
 
A:田んぼ周辺の草刈り、敷地が広くない、ということですので、お庭の作業でも使いやすいバッテリー式がおすすめです。『FSA 56』ならバッテリーを差し込めば簡単に使用できますので、燃料の作製や保管が不要です。
 
スパークプラグやフィルターなどの消耗品を使用していないので、メンテナンス作業の負担も軽減できますよ。『FSA 56』は本体重量2.5 kgと超軽量ですので、畦道法面での取り回しも良好です。レンタルのキャンペーンも行っていますので、まずはお試しでご使用してはいかがでしょうか。

 
ユーザーがバッテリー式に対して不安に感じるのは、何と言っても作業時間だろう。どれほどメンテナンスに手間が掛からなくて静かでも、バッテリー切れを起こして作業が出来なくなっては本末転倒だ。
 
STIHLでは、それに対応して、予備バッテリーを一つ追加した『plus シリーズ』を展開。単品で買うよりお得な価格設定になっている。バッテリー式を選ぶなら『plus』シリーズを選択肢に入れると良いだろう。
 
庭や狭い範囲で使うバッテリー式を探しているならコレ!

FSA 56


重量:2.5 kg
希望小売価格:29,800円(税別)

※FSA 56 plusは予備バッテリーが付属。

バッテリー式でも、パワフルなものが欲しい


 
Q:エンジン式の刈払機で畔草刈りをしていますが、振動が多く、作業後に手がしびれて疲れてしまいます。軽減できるモデルはありませんか? それなりに広い敷地ですので、パワーも欲しいのですが……
 
A:振動と騒音による疲れを軽減できるのは、バッテリー式です。『FSA 90』や『FSA 130』は、バッテリー式ながらも充分なパワーがありますので、畔での作業にも余裕を持って対応可能です。エンジンが発生させる振動と騒音がありませんのでストレスが大きく軽減され、疲労感をグッと減らすことができます。
 
また背負うタイプのバッテリーもラインナップしています。それが『AR 2000』です。複数のバッテリーを持ち歩く必要がなく、容量の大きいバッテリーを背負い、最大5.5時間(FSA 130でチップソー使用時、常に負荷をかけた状態)という並外れた作業時間を実現します。

 
バッテリー式でパワータイプの刈払機をお探しの方にはコレ!

FSA 90


重量:3.2 kg
希望小売価格:49,800円(税別)
 

FSA 130


重量:4.5 kg
希望小売価格:64,800円(税別)
 

AR 2000


重量:7.8 kg
希望小売価格:99,800円(税別)
 
使う場所や作業シーンによって欲しい機能は様々だが、「自分は何を優先しているのか」さえ明確にできれば、STIHLの豊富な刈払機ラインナップから必ずベストマッチする機種に出会えるはず。
 
草刈シーズンが最盛期を迎える前に、是非これまでの草刈作業を見直して、自分にとって最高の刈払機を見つけて欲しい。
 

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問い合わせ

株式会社スチール

TEL:0285-51-1411 FAX:0285-51-1419

問い合わせの際は、「アグリジャーナルを見た」とお伝え下さい。


文:川島礼二郎

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