注目キーワード

政策・マーケット

電力会社ならではのイチゴ栽培事業がスタート!

イチゴ栽培の事業を始めると発表した、東京電力フュエル&パワー。発電事業を行ってきた企業ならではの、「エコファーム」事業とは?

夏秋もイチゴが食べたい!
年中手に入りやすくなる世の中に!?

東京電力フュエル・パワー株式会社(TEPCOFP)が、これまで発電事業において蓄積してきたノウハウやアセットを活用し、エコファーム事業を始めると発表した。2018年2月以降、イチゴの通年栽培を開始し、ゆくゆくは販売やイチゴ狩りなどの六次産業まで実施予定だという。

園芸施設はオール電化で、環境負荷低減を目的とした農業排水や、イチゴに与える養分を循環させる液肥のリサイクルシステムを採用する。温湿度等の環境制御を自動化したこの園芸施設で、発電事業で培った機器の制御技術を活用しつつ、通年栽培を行っていく。また、イチゴ栽培のノウハウを有する企業と協力し、事業領域を拡大することも視野に入れている。

生産規模は約3,000㎡、定植数は約2万株で、生産量は年間約10トンを目指す。

イチゴ栽培の安定化で地域と共生へ

イチゴは、わたしたち生活者の身近なくだものである一方で、夏秋の生産量が、冬と春に比べて少なく、通年での安定した出荷にはまだ至っていない。また、ピューレ状にされているような、イチゴ調製品の輸入量と額は、年によってばらつきがあるものの、1998年以降は増加傾向にある。TEPCOは公式発表にて、イチゴの栽培技術をさらに向上させ、効率的な栽培や収穫をおこなうことで、「地域と共生するとともに、今後もエネルギー利用と最先端技術を融合させた新たな事業領域に進出し、収益拡大・企業価値の向上」を目指すとした。

※画像はイメージです。


文/寺尾侑子

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. トマトの試験で収穫数、収益がアップ! 海藻由来のバイオスティミュラントの効果は?...
  2. 【製品モニター募集】手軽さと手ごろさを極めたマッスルスーツを体感しよう!...
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  5. 消費者へのアピールに“万田酵素”を活用!? 野菜や果物、米の販売時に専用ラベルで差別化...
  6. ハイスペックで格好良い!「次世代軽トラ」の実力
  7. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!
  8. AIソリューションが実現する高精度な収穫量予測 正確な予測で効率&利益アップ!...
  9. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  10. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.33|¥0
2024/10/09発行

お詫びと訂正