豊かな住環境で農業技術と経営が学べる「SEADS」が入校生を募集!修了後の支援の充実さにも注目
2022/12/30
「就農したいが、そのための資金や知識、人脈がない……」と感じている人を全力で支援する「SEADS」が、2023年4月に入校する農業研修生を募集。理想的な環境で、仲間とともに栽培技術や農業経営を学ぶことができるSEADSについて、口コミとともに詳しく紹介しよう。
経済的にも精神的にも
豊かな農業を
農業に魅力を感じ、就業を志す人々にとって課題になることが多いのが、「安定的に収入を得られるか」や「技術が身につくか」といった不安に加えて、移住に係る問題(農地や住居の確保などの物理的な障害)だ。
農林水産省が「過去に就農を検討したが断念した人」に向けて2020年に行ったインタビュー調査でも、その理由として
●農業を始めるための人的ネットワーク・コミュニティーが無い
●農業を始めるための技能・技術が無い
●農業を始めるための自己資金・土地が無い
という要素を挙げた人が多かった。
農林水産省「就農情報ニーズ調査業務 インタビュー調査結果」より編集部作成
このような背景からもわかるように、研修先の農家や自治体の受け入れ体制、農地確保、販路開拓など、ゼロからのスタートに対するハードルは高く、自治体の支援や連携、移住者・研修者同士の横のつながりが重要となってくる。
農業に魅力を感じた人が、持続可能で、かつ儲かる農業を実践できるように――。ゼロから農業をはじめる社会人がつまづきやすい「つくる」「かせぐ」「くらす」「はじめる」を包括的にサポートするために2020年に生まれた学校が、山形県鶴岡市にある鶴岡市立農業経営者育成学校「SEADS」である。
日本有数の米どころであり、日本国内ではじめてユネスコ食文化創造都市に認定された山形県鶴岡市で、有機農業をはじめとする持続可能な農業の技術・経営を、座学と実習を通じて学ぶことができる。
SEADSが位置する山形県鶴岡市は、山・川・海に囲まれた、自然豊かな地域。水稲、枝豆、メロンの生産量は全国トップクラス。柿やブドウなどの果樹や、トマトやきゅうり、カブなど野菜の生産も盛んだ。
農業生産技術・経営を学べることはもちろんだが、ポイントなのは、旅館だった建物をリノベーションした宿泊兼研修施設で、同じ志を持った仲間と生活を共にしながら、行政・JA・教育機関・民間企業とのつながりを構築できること。地域と学校のフルサポートで、「経済的にも精神的にも豊かな農業を実現できる人材」を育成しているのだ。
SEADS外観。
旅館だった建物をリノベーションした宿泊兼研修施設。
営農開始後も
安心のサポート体制
SEADSの最大の強みは、研修開始から、就農に向けた準備、営農開始後の経営安定化までをワンストップで支援していることだ。就農に向けた準備で課題となることが多い農地・資金・販路の確保はもちろん、営農開始後の栽培や経営に関する困りごとについても、行政・JA・教育機関・民間企業がそれぞれの得意分野を活かしてサポートしてくれる。就農前の段階から多方面とのつながりを持つことができるのは、新規就農を志す者にとっては大きな安心材料となるだろう。
農家を目指す仲間と
衣・食・住・学びをともにする
前述のとおり、研修期間中は旅館だった建物をリノベーションした宿泊兼研修施設で生活することができる。個人部屋(洗面台・トイレ付き)と共用のキッチン、シャワールーム、図書室、研修室が備わっており、希望者には夕食も提供される。過ごしやすい住環境で学びに集中できるのは、大きな魅力だ。
日々のスケジュールとしては、農繁期・農閑期による季節変動はあるものの、週4日程度の研修(座学・実習)が予定されており、週3日程度は自由に過ごすことができる。空き時間には収入の確保や地域との交流の観点から農家アルバイトが推奨されており、アルバイト先の紹介等のサポートも行われている。農家を目指す仲間と衣・食・住・学びをともにすることで、就農に向けた悩みや課題などを随時相談・共有でき、営農後にもつながる交友関係を構築することができる。一方で、研修生同士が常に生活を共にするわけではなく、それぞれ個人部屋も用意されているため、プライベートな空間・時間も確保することができる。
座学研修の様子。
実習研修の様子。
SEADSの魅力と入校の決め手は?
修了生と研究生の声
■第一期修了生 冨樫さん
「SEADSには社会人経験のある人がたくさん在籍しています。しかも地元出身者だけではありません。そういう人たちと交流していくなかでいろいろな経験を聞くのは楽しく、自分の就農に対する考えが作られていった時間でもありました。SEADSの研修生も、実習の受け入れ先の生産者の方も、それぞれ農業に対しての考え方が違います。それを受け入れて自分なりに昇華していけたらいいなと思っています。」
■研修生 青木さん
「都内で行われていた就農イベントに出展しているブースの大半は“どこで・何を”作るかを明確に提示しているため、そのビジョンが明確になっていない私は怖くて飛び込めませんでした。一方、SEADSは“山形県の鶴岡市で・何か”を作ろうと呼びかけているように感じ、ここでなら幅広く学習し、自分で興味をもったものを育てることができるのではないか、単に育てるということだけではなく、ここでなら刺激を受けながら、可能性を広げる学びを得られるかもしれないと感じて入校を決めました。研修生の多くは鶴岡市に縁もゆかりもないところから移住してきているので、地域や人とのつながりがすごく重要だと感じています。何も知らない移住者にとって、SEADSという受け入れの器があり、その器を通して出会った農家さんやサポートしてくれる方々と近い距離で関われるのはとても貴重なことであり、すでに鶴岡市の人々と文化のファンになっています。」
SEADSでは新入生を募集中!
充実したサポートのもと移住&学びを始めよう
研修期間:令和5年4月から令和7年3月
「学校に通う前に移住先で住居をみつけないと…」「入学のための資金をためないと…」という心配をせずに就農準備をスタートできるのも、SEADSの魅力。
年間12万円の授業料で充実した講義やサポートを受けることができるSEADSは、国内でも類を見ない農業研修機関だろう。「稼げる農業の実現」をスローガンとして掲げているため、営農開始後も経営安定化に向け様々なサポートを実施してくれる。この学校から農業のキャリアを開始することは、新規就農者にとって、計り知れないアドバンテージとなることは間違いない。応募資格や募集人数等、詳細が気になる方はぜひ、SEADSのページをチェックしてほしい。
【入学や暮らしに必要な料金】
入学金:無料
授業料:年間12万円
宿舎利用料:月額1万円
食材費:月額6千円(月〜金曜日の夕食ほか)
(活用できる支援金…新規就農者育成総合対策(就農準備資金)として年間150万円(自治体の審査によって交付の可否が判断される)を申請することができる。申請の手続きはSEADSスタッフがサポート。)
問い合わせ
鶴岡市立農業経営者育成学校 SEADS
〒997-1114 山形県鶴岡市千安京田龍花山1-1
Sponsored by 鶴岡市立農業経営者育成学校 SEADS