あぜ道も法面も軽々刈れる! 防振性と加速性もUPした超軽量エンジン式刈払機が登場
2025/05/13

梅雨明けとともに一気に草勢を増す畔や法面の雑草。毎年農家を悩ます田畑の草刈り作業に圧倒的な使いやすさを誇る新型刈払機が登場した。「超軽量」「防振性能アップ」「加速性向上」の三拍子揃った共立「SRE2231シリーズ」だ。
極限まで軽量化!
耐久性と使いやすさも両立
「SRE2231シリーズ」の最大の特徴は、主要パーツの造りを一つ一つ見直して「極限の軽量化を図った」(同社)点だ。
例えばエンジンの心臓部といえるクランクシャフトは、軸の内側に中空加工を施すことで、エンジン性能を犠牲にすることなくグラム単位の軽量化を実現させた。
エンジン心臓部の「クランクシャフト」も軽量化。軸の内側に中空加工を施すことで、エンジン性能を犠牲にすることなく、グラム単位の軽量化を追求。
ファンケースの素材は熱に強いマグネシウムを採用し、窓型の大きな肉抜き加工を施した。また「樹脂製にすれば軽量化できますが熱には弱くなります。丈夫なマグネシウムを使いつつ、大胆な肉抜きを施すことで耐久性と軽量化を両立させました」(同社)という自信作だ。
軽さを追求したマグネシウム製ファンケースには軽量加工を施した、大きな窓が特徴。大幅な軽量化と耐久性を両立した。
さらにエンジン動力を回転刃に伝えるドライブシャフトは、クランクシャフトと同様に軸の内部を中空にすることで軽量化に成功。他にも刃を押さえる安定板の素材を従来の鉄製から高強度の樹脂製に切り替えることで、作業時の疲労に大きく関わる先端重量も軽くしている。
伝導軸には中空ドライブシャフトを採用。肉厚を極限まで削ることでグラム単位の軽量化を実現している。
徹底的に軽量化を図ったギアケースには、小型・軽量化された樹脂安定板を新たに採用。草刈り時のスムーズな作業性はそのままで、先端重量の低減に貢献する。
直径80mmの樹脂安定板
低速時の振動大幅カット!
再加速もスピーディーに
本製品に搭載されているのが「アンチバイブレーションシステム」(AVS)と呼ばれる防振機構だ。ワンウェイクラッチ機能の働きによって、アクセルを緩めた減速時はクラッチからの動力伝達がオフになり、半クラッチ時の機体振動がカットされる。一方、アクセルワークに対する追従性に優れるため、素早い再加速が可能となり、刈り払い効率を高めることができる。地形や草の生え方などによって意図的にアクセルを緩めたり、再度アクセルを握ったりするスロットルワークを多用する場面では特に頼りになる機能だ。
他にもスロットルレバーのハンドルグリップを小型化することで、手の小さい人でも操作しやすいように改良。
リコイル内部のアシスト用スプリングの働きで、軽い力でゆっくり引いても始動できる同社独自の「iスタート」も搭載し、「女性や高齢者も含めたすべての人に使いやすい仕様にこだわりました」と同社。
圧倒的な軽さと使いやすさを追求した「SRE2231シリーズ」は、あらゆる農業シーンで活躍してくれそうだ。
使いやすさバツグン!
シリーズ共通の特徴
▲再加速性と防振性に優れる新機構「AVS(Anti-Vibration System)(ワンウェイクラッチ)」を搭載。
▲リコイル内部に設けたアシスト用スプリングにより、軽い力でゆっくり引くだけで簡単に始動できる「iスタート」機能を搭載。
▲無理のない姿勢で作業が行える非対称Uハンドル。左右対称ハンドルに比べ平地での作業範囲が拡大し、作業効率がアップする。
▲高出力を発揮する4流掃気シリンダーを搭載。燃焼効率に優れた構造で、未燃焼ガスの掃気ロスも少ない環境にやさしい技術だ。
▲さらなる軽量化と耐久性の向上のため、エンジン心臓部となるクランクケースにはマグネシウム合金を採用。
DATA
SRE2231UT
[販売価格] 66,000円(税込)
[本体質量]3.5kg
[寸法(長さ×幅×高さ)]1753×575×399mm
[排気量]20.9c㎥
[ハンドル]Uハンドル(非対称ハンドル)
問い合わせ
やまびこジャパン株式会社
TEL:0428-32-6181
文:渕上健太
AGRI JOURNAL vol.35(2025年春号)より転載
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