発電灰を再資源化した土壌改良材「ADSITE」収量アップと土壌細菌の増加を実証
2026.06.05
創業50周年を迎えた株式会社FKGコーポレーションが開発した土壌改良材「ADSITE」の実証結果が公表された。くしまアオイファームでの試験では、さつまいもの収量が約1.4倍に増加。養分吸収量向上や土壌微生物の変化も確認された。
土壌改良の新提案!
実証試験の結果も上々
創業50周年を迎えた資源循環企業である株式会社FKGコーポレーションが、新たな土壌改良材「ADSITE」の実証実験結果を公表した。発電所由来の灰を再資源化した同製品は、土壌中の養分保持と作物の吸収効率向上を狙うものである。
今回、日本有数のさつまいも産地で実績を重ねるくしまアオイファームにおいて栽培試験が行われ、収量の養分吸収量が向上していることが示された。土壌環境の改善と増収の両立という観点から、本取り組みは現場にとって注目すべき事例である。土壌課題の解決に向けた新たなアプローチとして、その可能性が期待される。
以下、株式会社FKGコーポレーションのプレスリリースより。
■実証実験の概要
土壌改良材「ADSITE」を用いたさつまいもの栽培試験をくしまアオイファームの農場(2反)にて実施しました。本試験では、
・ADSITE無施用区(対照区)
・ADSITE対照区
・菌入りADSITE施用区
の3区分に分けて栽培を行い、収量や収穫個数、生育状況を比較しました。
ADSITEPRO10kg商品画像
■試験結果:収量・収穫個数ともに大きく向上
その結果、ADSITE施用区では対照区と比べて、さつまいもの収量・収穫個数がともに約1.4倍となりました。
収量比較グラフ
また、菌入りADSITE施用区でも収量が約1.2倍に増加しました。
さらに、1株あたり4個以上のさつまいもを収穫できた株が全体の7割以上を占め、重量だけでなく、安定した個数増加が確認されました。■養分吸収の違いに、現場からも「面白い」との声
元肥投入後の分析では、ADSITE施用区において、さつまいもがカリウム・リン・窒素はさつまいもの根の肥大や健全な生育に欠かせない養分を多く吸収していることが確認されました。ADSITEを投入することで、これらの肥料成分が土壌中に保持され、作物が必要なタイミングで効率よく吸収できたことが、今回の増収につながったと考えられます。元肥投入後から約2か月間にさつまいもが吸収できた見かけ上の養分吸収割合
※見かけ上とは、土の中では硝酸態窒素の生成増加とさつまいもの吸収が同時進行しているため、対象区0%は、生成増加量に対し吸収量が小さいため見かけ上0%となっている。※土壌中の養分を経時的に想定し、前後の差を割合で算出(栽培2か月後の養分量ー元肥投入時の養分量)
この結果について、くしまアオイファームの方からは、
「単に収量が増えただけでなく、良い養分を吸収した点がとても面白い」
といった声をいただき、土壌中の養分の動きまで違いが現れている点に高い関心を示していただきました。■土壌細菌の分析結果:有機物分解菌の増加を確認
あわせて土壌中の細菌を分析したところ、ADSITEを施用区では「Usitatibacter(ウシタチバクター)属」と呼ばれる、有機物を分解する土壌細菌が多く存在していることが確認されました。Usitatibacter属は、土壌中の有機物を分解し、作物が吸収しやすい形に変える働きをもつ菌として知られています。
この菌が多く確認されたことは、ADSITEの投入により、土壌中の微生物環境が整い、養分が循環しやすい状態になっていた可能性を示しています。
■試験から改めて確認できたADSITEには以下の効果が改めて確認されました。
■現場の声をSNSで公開中
本試験について、くしまアオイファームの方からコメントをいただき、インタビュー形式で撮影した映像をSNSで公開しています。
実際にくしまアオイファームで働く方の率直な感想を、ぜひ動画でもご覧ください。Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=x2221XGcCzE
■今後に向けて
「収量がなかなか増えない」
「肥料を入れても、効きが続かない」
「土の病気を予防したい」こうした悩みを抱える生産者の方々にとって、ADSITEが日々の栽培を支える土づくりの選択肢の一つとなり、少しでも役立てればなと考えています。
今後も、実際の農場での検証を重ねながら、現場に寄り添った製品開発と情報発信を続けてまいります。■問い合わせ先
会社名:株式会社FKGコーポレーション
所在地:熊本県八代市千丁町古閑出262
事業内容:産業廃棄物の中間処理業、土木資材の製造・販売、燃焼灰から機能人口石を製造するRUSシステムの運営・販売、燃焼灰を原料にした新商品の開発及び新事業化
TEL:0965-46-1264 FAX:0965-46-1764
担当者TEL:080-9208-4446引用:
「土壌の栄養バランスが崩れる」農業の課題を解決したい!発電所から排出される灰で作られた土壌改良材「ADSITE」日本一のさつまいも農家で実証試験をして収量1.4倍に!
循環型農業への
一歩となるか
今回の実証では、収量増加のみならず、養分吸収効率や土壌微生物相の変化といった科学的視点からの分析も行われた点が特徴である。肥料高騰や土壌劣化が課題となる中、資源循環型資材によるアプローチは持続可能な農業経営における一つの選択肢となり得る。
特に有機物分解菌の増加など、土壌生態系への波及効果もみられたことは興味深い。今後、さらなる作物や地域での検証が進むことで、実用性と再現性がどこまで高まるかが焦点となるだろう。
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収量比較グラフ
※見かけ上とは、土の中では硝酸態窒素の生成増加とさつまいもの吸収が同時進行しているため、対象区0%は、生成増加量に対し吸収量が小さいため見かけ上0%となっている。※土壌中の養分を経時的に想定し、前後の差を割合で算出(栽培2か月後の養分量ー元肥投入時の養分量)


