【GPECリポート②】高度な分析データと専門的な知見を組み合わせた農業分析サービス

2026年7月15日~17日、国内最大規模の施設園芸・植物工場展2026(GPEC)が、東京ビッグサイトで開かれた。出展したブースのなかから、高度な分析データと専門的な知見を組み合わせた農業分析サービスを紹介する。

 

最新のスマート農業技術や
省エネ技術が注目を集める

東京ビッグサイトで開催された施設園芸・植物工場展2026(GPEC)

日本の施設園芸は、世界情勢の緊迫化に伴う原油高や原材料費の引き上げなど、外部環境の急激な変化に直面している。ハウスの新規建設費用や維持管理費は、かつての生産環境と比較して1.5倍から2倍近くにまで上昇しており、生産者の経営を大きく圧迫している。さらに、夏場の猛暑や地球規模の気候変動は作物の安定生産を脅かす深刻な要素となっており、迅速な対応が緊急の課題となっている。

こうしたコスト面や環境面での厳しさが増す一方、現場を支える労働力の不足もより深刻化している。加えて、国が進める「みどりの食料システム戦略」に見られるように、生産性の向上と環境負荷低減を両立させた持続可能な農業への転換という新たな指針への対応も求められている。

「施設園芸・植物工場展(GPEC)」は2年に一度開催される。今回は国内外から265のブースが出展し、最新のハウス資材や環境制御システム、自動化・省力化機器、植物工場向け栽培設備などが披露された。生産性向上や燃油・資材高騰への対策、異常気象対応といった現代の農業経営者が直面する課題を解決する、最先端のスマート農業技術や省エネ・エネルギー活用技術が注目を集めていた。

高度な分析データと専門的な知見を
組み合わせた農業分析サービス

株式会社東海テクノの展示ブース

株式会社東海テクノは、環境分析や工業製品試験を通じて産業の発展を支える総合検査機関である。同社が提示する実践的なシステムや各種ソリューションは、目に見えない土壌や養液の状態をデータとして可視化し、安定した生産へと導く手段として高い実用性を誇る。近年、気候変動や原材料高騰への対応が求められるなか、施設園芸においてはこれまで以上に精密な施肥設計や病害対策が必要となっており、同社の先進技術が解決への道筋を示している。

特に同社が展開する農業分析サービスは、高度な計量証明技術を生かした「養液分析」「植物体分析」「土壌・肥料分析」を提供する。培地や培養液のpHや各種イオン濃度を正確に測定することで、過不足のない施肥設計を可能にする。これにより、作物の生育不良を防ぐとともに、ムダな肥料の使用を抑えてコスト低減と環境負荷軽減を両立する。さらに、作物の健康状態を把握する植物体分析や、選択培地法を用いて生きた病害菌のみを高感度に検出する「植物病害菌診断」を実施して、発病前のリスク管理を支援する。高度な分析データと専門的な知見を組み合わせた同社の検査体制は、過酷さを増す気象条件下においても施設作物の健全な育成を支え、収穫量と品質の安定化に大きく寄与している。

DATA

株式会社東海テクノ


取材・文/アグリジャーナル編集部

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