“循環型社会”を体現した体験型施設「KURKKU FIELDS」が今秋オープン!
2019/10/25
今年11月2日、千葉県木更津市にサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS」がオープンする。それに先駆けて開催されたプレス発表会にて、施設のコンセプトや詳細が発表された。
多種多様な施設が集結!
丸一日自然と触れ合えるファーム&パーク
「KURKKU FIELDS」は、株式会社KURKKUが2010年に開場した、約30ヘクタールの農場に新設された体験型施設。敷地内には、農場やダイニング、アート鑑賞スペースなど、多種多様なコンテンツが設けられており、「FARM」、「EAT」、「ART」、「PLAY&STAY」、「NATURE」、「ENERGY」のいずれかにカテゴライズされているのが特徴だ。
例えば、「FARM」にカテゴライズされたエリアには、エディブルガーデンや酪農場(チーズ工場)などがあり、収穫を体験したり、チーズ作りに関する説明を聞いたりすることができる。また、「EAT」にカテゴライズされたエリアには、農場で栽培された野菜を味わえるダイニング、自家製酵母が使用されたパンを扱うベーカリーといった飲食施設が設けられる。
収穫や実食をはじめとする“体験”を通して、サステナブルな未来と「命の手ざわり」を感じてもらいたい、という小林武史社長の思いが込められた施設だ。
野菜、ハーブ、エディブルフラワーなどが栽培されている「エディブルガーデン」の様子
「KURKKU FIELDS」は、
サステナブルな社会を具現化した施設
小林氏は、1980年代よりサザンオールスターズやMr.Childrenなど、数多くのアーティストのレコーディングやライブプロデュースを手がけてきた名プロデューサー。
2003年にMr.Childrenの桜井和寿さんや坂本龍一さんとともに、環境に関するプロジェクトに融資を行う非営利組織「社団法人APバンク」を設立し、2005年には、環境をテーマにした野外音楽イベント「ap bankfes05’」を開催している。
さらには、同年に「快適で環境にもよい未来に向けた暮らし」へのシフトを提案する「株式会社KURKKU」を、2010年に「農業生産法人 千葉農産株式会社」との合弁企業となる「株式会社耕す」を設立した。
かねてより“利他”や“循環”をテーマとした活動を続けてきた小林氏。「KURKKU FIELDS」は、同氏の活動を象徴する施設ともいえる。また、記者会見で小林氏は、「KURKKU FIELDS」について「循環型社会の具現化に貢献する施設にしたい」と語った。
記者会見には、「KURKKU FIELDS」の設立に携わった木更津市長・渡辺芳邦氏、住友林業株式会社・高橋郁郎氏、環境省・中井徳太郎氏も登壇。渡辺氏によると、木更津市は、学校給食への有機米導入などをとおし、「循環」・「共生」・「自立」をテーマとした持続可能な町を目指しているそう。
渡辺氏は、「KURKKU FIELDS」について「『オーガニックな町』の理想の形を表現した施設」と話したうえで、同施設と連携しながら地域内の「循環」・「共生」・「自立」に取り組むと語った。高橋氏、中井氏も、自然と人間が共生することの大切さなどについて語り、「KURKKU FIELDS」の魅力や今後も施設をサポートする意思などを述べた。
会見時のフォトセッションの様子。左から環境省・中井徳太郎氏、株式会社KURKKU・小林武史社長、木更津市長・渡辺芳邦氏、住友林業株式会社・高橋郁郎氏
「KURKKU FIELDS」は、一般消費者を対象に収穫体験サービスや6次産業化の商品を提供する施設。農業や6次産業化に取り組む事業者にとって、ヒントとなるサービスや商品が多々見受けられるはずだ。2019年10月20日(土)・10月27日(土)には、「OPEN FARM DAY(オープンファームデー)」が開催される。いち早く当施設の魅力を体感したい人は、参加してはいかが。
会見会場では、「KURKKU FIELDS」で販売される商品が展示されていた。写真は、平飼いされている鶏の卵を使った「シフォンケーキ」と有機にんじん100%の「にんじんジュース」。「シフォンケーキ」の食感は、驚くほどふわふわ
会見終了後、農場で採れた野菜を使った「季節の農場野菜サラダ」、「猪のロースハム」や「爽やか豚のロースハム」といったシャルキュトリーが試食用として提供された。いずれも「KURKKU FIELDS」のダイニングなどで味わうことができる
PROFILE
住所:千葉県木更津市矢那2503
第1期オープン:11月2日(土)9:00~