武部農相 10月27日記者会見「生産資材の価格高騰、消費者理解を醸成して適正に価格転嫁を進めていくことが重要」
2026.10.27
武部農林水産大臣は10月27日の記者会見で、肥料や飼料、燃料などの生産資材の価格高騰について、「生産者だけに負担を強いることがないように、消費者理解を醸成して適正に価格転嫁を進めていくことが重要と考えている」と述べた。
メイン画像:記者会見する武部 農林水産大臣(出典 農林水産省)
武部農水大臣
記者会見概要
―先日の令和8年台風第25号による農林水産関係被害の関連で、千葉県に出張されたと思うのですけれども、現地調査と意見交換を通して新たに判明した課題ですとか、今後の対応について、お願いします。
大臣 10月25日日曜日に千葉県を訪問しまして、農林水産関係の被害状況を調査するとともに、熊谷千葉県知事を始め、関係者の皆様方から、直接、お話を伺いました。現地では、長南町の山腹崩壊による被害に加えて、印旛沼周辺の広範な浸水による、農地や用排水機場、鰻の養殖施設の被害など、農林水産業に大きな被害が生じていることをこの目で確認してまいりました。現地に伺いまして、改めて、農業分野の被害が深刻であることを痛感しました。また、来年の営農に、作付けに間に合うよう、農地や用排水機場の復旧に急いでほしいという切実な声を伺ったところであります。
また、熊谷知事からは、大きな被害を受けた印旛沼周辺の用排水機場について、防災・減災の観点も踏まえた、国による直轄災害復旧事業を実施してほしいとの御要望も伺いました。また、被災した山地・林道施設への対応に当たり、千葉県や関係市町村だけでは、技術者が不足しているため、人的・技術的な支援をしてほしいという要望もいただきました。
農林水産省としては、いただいた御要望も踏まえて、千葉県や関係市町村と緊密に連携しつつ、被災した施設の一日でも早い復旧を実現できるよう、また、農林漁業者の皆様が安心して生業が継続できるように、復旧・復興に全力で取り組んでまいりたいと思います。
―生産資材の高騰について伺います。肥料や飼料、燃料などの生産資材の価格高騰が続いていますが、高騰時のセーフティネット対策がある資材もありますが、大臣としては、現状の高騰に対して、既存対策で対応ができていないと考えられる部分はありますでしょうか。また、就任時に、高市総理からは、資材の価格高騰対策に取り組むようにと指示があったとのことですが、今後、どのような方向性で検討していかれたいでしょうか、お願いします。
大臣 円安や国際情勢の影響によって、生産資材の価格は上昇傾向にあると承知しております。価格高騰に際しては、生産者だけに負担を強いることがないように、消費者理解を醸成して、適正に価格転嫁を進めていくことが重要と考えております。その上で、現在、生産者向けの対策として、燃料や飼料の価格が高騰した際に補てん金を交付するセーフティネット対策や、日本政策金融公庫の農林漁業セーフティネット資金の金利負担軽減の措置等を講じております。これらを安定的に運用していくことが重要だと考えています。
また、国際情勢の影響を受けにくい構造へと転換し、国産化促進などの自立性を向上するために、燃料については、省エネを図るためのヒートポンプの導入ですとか、飼料については、耕畜連携の取組を一層広げるなど国産飼料の生産・利用の拡大ですとか、肥料については、家畜糞尿や下水汚泥等の国内資源を活用した肥料への転換対策ですとか、総合的に対策を講じているところでもあります。
今後とも、生産資材価格の動向を注視し、これらの対策を進めるとともに、総理からの御指示も踏まえて、対策を検討し、適切に対応してまいりたいと思います。
DATA
取材・文:アグリジャーナル編集部
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