成功する農業!「栽培計画」の立て方 3つのポイント
2017/07/26
3 決めたらやり切れ!
栽培を始める前に立てる栽培計画は、どんなに緻密に練ったとしても机上の話でしかない。実際に栽培を行わなければ見えてこないことの方が多い為、途中でいろいろな課題に直面することだろう。だからといって手を抜いてしまっては、次年度計画を練る為の貴重な判断材料を得ることはできない。
自分で決めた計画に対しては、必死で実現を目指す。その結果実現が出来なかったのであれば、計画に問題があったのかもしれない。ならば次年度の計画にはそれを盛り込んでいけばいいのだ。そうすることで、栽培計画は年々研ぎ澄まされていく。
農業参入の成功には、栽培計画や採算計画を練り試行錯誤する柔軟な頭脳、それを実行に移す強い意志、そして体力、すべての要素が必要だ。その点は他の業種と変わらない。むしろ他の業種より難しいくらいかもしれない。単なる農家ではなく、農業をなりわいとして生きるいち社会人として、そんなところにもやりがいを感じ、努力を続ける姿勢が大切だ。
プロフィール
小松本孝祐
2010年、私立青山学院大学経営学部卒業。新卒で東京デリカフーズ(株)へ入社。カット野菜工場の管理業務、大手飲食チェーン店等への営業業務を経験し、顧客ニーズに寄り添った生産現場の仕組みを構築する必要性を感じたことから、アルファイノベーション(株)へ入社。一から農業を学び、3年目に入った現在は約7haの白ネギ生産リーダーを務めながら、企業の新規農業参入コンサルティングを行っている。