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成功する農業!「栽培計画」の立て方 3つのポイント

農業に参入し、お金を稼ぎ、経営を成り立たせるためには、選定した品目の栽培に伴うリスクや特徴、実際に作業をこなすことが出来るかどうかを熟考したうえで、「栽培計画」を立てなくてはならない。「栽培計画」を立てるためのポイント3つを紹介する。

売上を立てる為には栽培計画が必須!

野菜は種を撒き、状況を見ながら肥料や水を与えれば、なんとなく収穫までこぎ着けるものだ。ただ、我々が目的としているのは単なる野菜の栽培ではない。農業に参入し、お金を稼ぎ、経営を成り立たせる。これを達成するためには、選定した品目の栽培に伴うリスクや特徴、また実際に作業をこなすことが出来るかを熟考したうえで栽培計画を立て、その計画通りに栽培を行う必要がある。

では、経営を成り立たせるための栽培計画はどのように立てればいいのだろうか。そのポイントを確認していこう。

1  作業の重なりに注意しよう

農業参入直後は栽培したい野菜や、やってみたい栽培方法などが多く、絞り込めないでいる方をよくみかける。気持ちは理解できるが、「やりたい」と「できる」には、大きな差がある場合が多い。ある品目の収穫がピークを迎える時期と、ほかの品目の育苗期間が重なってしまい、どちらかが疎かになる。もしくは、どちらも上手くいかなかった。これでは利益は生み出せない。その品目ごとに繁忙期を理解し、実現可能な計画を練る必要があるのだ。

私が行っている長ネギの通年栽培では、夏場の雑草との戦いと、冬本番前に控えているトンネル設置の2つが大きな繁忙期となる。その為、この2つの時期はなるべく他の作業が重ならないよう考慮して、栽培計画を練っている。

2  独自の戦略を盛り込もう

野菜には各々旬というものがある。消費者目線では「その野菜がおいしく、且つ、安く食べられる期間」ととらえるが、生産者目線では「病害虫などのリスクが少なく、気候条件も栽培に適していることから、最も栽培のしやすい期間」のことをいう。しかし、末端価格が安いのだから、もちろん生産者の販売価格も安いわけで、メリットだけとは限らない。

その逆で、栽培しにくい期間も存在する。こちらは手間も技術も要するが、販売価格は高く、なおかつ流通が少ない為に、販売先の開拓が比較的容易という大きなメリットがある。

ちなみに長ネギでは、秋から冬にかけてが前者に当たり、春から夏が後者になる。そして我々は後者、つまり生産者としては栽培が難しいとされている期間の栽培を、むしろ増やしていく栽培計画を練り、それを実行している。

3  決めたらやり切れ!

栽培を始める前に立てる栽培計画は、どんなに緻密に練ったとしても机上の話でしかない。実際に栽培を行わなければ見えてこないことの方が多い為、途中でいろいろな課題に直面することだろう。だからといって手を抜いてしまっては、次年度計画を練る為の貴重な判断材料を得ることはできない。

自分で決めた計画に対しては、必死で実現を目指す。その結果実現が出来なかったのであれば、計画に問題があったのかもしれない。ならば次年度の計画にはそれを盛り込んでいけばいいのだ。そうすることで、栽培計画は年々研ぎ澄まされていく。

農業参入の成功には、栽培計画や採算計画を練り試行錯誤する柔軟な頭脳、それを実行に移す強い意志、そして体力、すべての要素が必要だ。その点は他の業種と変わらない。むしろ他の業種より難しいくらいかもしれない。単なる農家ではなく、農業をなりわいとして生きるいち社会人として、そんなところにもやりがいを感じ、努力を続ける姿勢が大切だ。

プロフィール

小松本孝祐

2010年、私立青山学院大学経営学部卒業。新卒で東京デリカフーズ(株)へ入社。カット野菜工場の管理業務、大手飲食チェーン店等への営業業務を経験し、顧客ニーズに寄り添った生産現場の仕組みを構築する必要性を感じたことから、アルファイノベーション(株)へ入社。一から農業を学び、3年目に入った現在は約7haの白ネギ生産リーダーを務めながら、企業の新規農業参入コンサルティングを行っている。

 

 

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